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DEIM2022 に協賛企業として参加し、データサイエンティストの松村・合田が技術報告を行いました #DEIM2022

こんにちは!Wantedlyで技術イベント企画まわりを担当しています竹内みずき (@amanda__mt)です!

2月27日から4日間開催した、第14回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム DEIM2022に協賛企業として参加いたしました。今回は3回目の協賛となります。

今年は名古屋の会場とオンラインのハイブリッド開催を予定されておりましたが、新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威をふるい、急遽フルオンラインでの開催となりました。

名古屋とのハイブリッド開催からフルオンラインに切り替えとなり、運営の方々の準備も大変であったかと思います。様々なコミュニケーションの工夫をいただき感謝致します。

来年こそはオフライン開催で先生方や学生のみなさんとお話できたら嬉しいなと思いながら、今回のまとめをお送りさせていただきます。

目次

  • 登壇の振り返り発表資料
    • 概要
    • 松村・合田からのコメント
  • スポンサー賞の受賞論文紹介
  • オンラインブースで紹介していた内容のご紹介
  • 企業の中の人のホンネが聞けるトークセッション
  • 学生向け就業形インターンシップ

登壇の振り返り

会社訪問アプリ「Wantedly Visit」のデータで見る相互推薦システム

3月1日13:00~ [G33]知識グラフ・オントロジ活用-②

発表: 松村 優也

概要

本技術報告では、会社訪問アプリ「Wantedly Visit」の実データに対して相互推薦システムの手法を適用した評価実験についてその概要を紹介する。

ウォンテッドリー株式会社が運営する会社訪問アプリ「Wantedly Visit」は、企業ユーザーと個人ユーザー(ビジネスパーソン)をマッチングする採用プラットフォームである。個人ユーザーに対しては企業ユーザー(または企業の募集)が推薦され、個人ユーザは「話を聞きに行きたい」ボタンを押すことで気になる企業ユーザーへのアプローチが可能である。一方で、企業ユーザーに対しては個人ユーザーが推薦され、「スカウト」機能を利用することで気になる個人ユーザーへのアプローチが可能である。

このようにサービス内のユーザーを互いに推薦するシステムを RRSs(Reciprocal Recommender Systems; 相互推薦システム)と呼ぶ。アイテムをユーザーに推薦する形式の従来の推薦システムにおいては、基本的にユーザーからアイテムへの嗜好(評価)のみに基づいて推薦が行われる。一方で RRSs においては、ユーザーどうしの相互の嗜好に基づいて推薦が行われるという大きな特徴がある。このため、従来の推薦システムにおける手法をそのまま RRSs に適応するのみでは十分ではない場合があり、RRSs 独自の手法が提案されてきている。

そこで私たちは、4.2万社以上の企業と330万人以上のユーザが登録する会社訪問アプリ「Wantedly Visit」の実データに対して RRSs 独自の手法を適用する評価実験を実施しその性能の検証を行った。

松村からのコメント

前年に引き続き、『会社訪問アプリ「Wantedly Visit」のデータで見る相互推薦システム 』という題目で技術報告させていただきました。近年注目度が高まってる相互推薦システムですが、扱うデータがセンシティブなことからか、なかなか表に出てくる具体的な情報は少ないように思います。
私たちは今回、 Visit の実データで既存手法の評価実験を行い、そこから見えてきた課題を解決する形で改善手法を提案し、評価実験を行いその有用性を検証するという一連のフローについて発表致しました。データの性質上具体的に外に出せない部分も多いのですが、同じ興味・悩みを持つ方の一助になれば幸いです。

推薦システムの社会実装はこれからもっと進んでいくと考えています。その中で、実際にサービスを開発・運用している私たちだからこそできる活動は今後も続けていきたいですし、実際まだまだやれることはたくさん目の前に転がっています。
この大変奥深い推薦システムの世界について一緒に考えて一緒に前に進んでくれる仲間はいつでも募集していますので、興味を持っていただけた方は是非お話しましょう。


会社訪問アプリ「Wantedly Visit」における募集画像がユーザーに与える影響

3月1日15:15~ [C34]感情・評判・公平性

発表: 合田 周平

概要

本技術報告では、会社訪問アプリ「Wantedly Visit」において会社の募集情報に添付される画像がユーザーの行動に与える影響について検証実験した概要を紹介する。

会社訪問アプリ Wantedly Visit は、会社のミッションやそこで働く人の想いへの共感を軸にした会社・仕事探しの体験を提供するサービスである。そのため、会社のミッションやそこで働く人の想いをユーザーに届けることを重視しており、一般的な会社・仕事探しのためのサービスとは異なる特徴を持つ。たとえば募集情報に添付する画像に大変重きを置いている点である。

募集の画像は会社やそこで働く人についての様々な情報を反映しており、そこには言語化が難しい会社の想いも表れる。そのため、ユーザーは募集の画像を見ることで会社の想いを感じ取ることができ、より自分に合った共感できる会社を探しやすくなると私たちは考えている。故に、私たちは募集の画像を重視しており、画像の品質を高く保つために詳細なガイドラインを設け、掲載時には人の目による確認を行っている。アプリ内では募集の画像がユーザーの目に入りやすいように、募集の一覧ページの大部分を画像が占める構成としている。

今回私たちは、そのような募集の画像がサービス内でユーザの行動に与える影響を検証するため、4.2万社以上の企業と330万人以上のユーザーが登録する会社訪問アプリ「Wantedly Visit」の実データに対して評価実験を実施した。

合田からのコメント

今回のDEIM2022では『会社訪問アプリ「Wantedly Visit」における募集画像がユーザーに与える影響』というタイトルで技術報告させていただきました。

Wantedly Visit では共感を軸にしたユーザと企業のマッチングを目指しており、企業のカルチャーやそこで働く人の雰囲気など言語化が難しい情報を伝えることができる募集画像を重要視したプロダクト開発をしています。例えばクオリティの担保のためにガイドラインを設けて人力チェックを行う仕組みを運用したり、画像が目立つUIを提供していますが、これらの取り組みによって正しくユーザに価値を届けられているかを定量的に把握するために、今回の評価実験を行いました。

なかなか外に出しにくい要素もあり今回行った検証全てをそのまま報告できているわけではないのですが、ウォンテッドリーのデータサイエンティストがどういう形で実験をデザインして評価検証しているか、その一端でも見てもらえると嬉しいです。

スポンサー賞の受賞論文紹介

この度、学生の方々のより多くの優れた研究発表を奨励することを目的としたスポンサー賞が創設されました。Wantedlyでも今回スポンサー賞を1名の方に贈らせていただきました。

タイトル:データのスパース性を考慮した企業推薦手法の提案

論文リンク

受賞理由

本研究の着眼点でもあるユーザデータや企業データのスパース性について、同じドメインである私たちのサービスでも似たような性質を持っています。これらの問題 1 つ 1 つに対して有効なアプローチを提案し、また提案要素を 1 つ 1 つ丁寧に検証されていたのが良かったです。特に、企業の属性情報を用いたグラフエンベディングは欠損の多い企業属性データやユーザ属性データを補完するという観点で有用な手法だと思いました。

私たちのミッションステートメントは『シゴトでココロオドルひとをふやす』ことです。私たちは、ココロオドル状態を『没頭する』ことによって成果をだし成長を実感することだと定義しています。

今回の賞品として、Wantedlyからは自宅で集中できるグッズとしてノイズキャンセリングヘッドフォン、HHKB、BenQ barをお贈りさせていただく予定です。
これはWantedlyのエンジニアから自分が欲しいものや、使っていて他の方にも勧めしたい物の社内アンケートを取り、今回の賞品にいたしました(私もぜひほしい)

受賞おめでとうございます!

オンラインブースでのご紹介

ブースにお越しいただいた方々へ、社内のエンジニアが知るべき情報のうち外部にも公開できる情報を体系的にまとめたWantedly Engineering Handbookの物理本の郵送プレゼントやインターンのご紹介を行っていました。

Wantedly Engineering Handbook(WEB版はこちらから)

研究職やデータサイエンティスト志望の方だけでなく、プロダクトマネージャーや開発エンジニアへの興味もある方も多く、幅広い可能性を感じながら楽しくお話させていただきました。

今回はmiroを活用し、Wantedlyでご紹介したい情報をひとつにまとめていますので、ブースに遊びにこれなかった方もぜひご覧いただけますと幸いです。

miroにご興味がある方は コチラより

* 以下抜粋画像

企業の中の人のホンネが聞けるトークセッション

DEIM開催初日にはDBSJ学生企画 Tech企業のリアルを徹底比較!というタイトルで、学生が気になっている質問に答えていくというイベントにデータサイエンティストの松村が登壇しました。

社内の雰囲気や入社してよかったこと、辛いと思ったこと、待遇面、尊敬している先生などの質問を学生から匿名でいただき、複数企業の参加者がフリップで答えていくという内容だったのですが、学生の方がどのようなことを気にしているのか、興味があるのかなど生の声が聞ける良いイベントでした。

質問『夢は何ですか?』

松村『誰でも知ってるプロダクトを自分が作ったと言えること』

学生向け就業形インターンシップ

Wantedlyのインターンは様々な志向性や経験を活かせるように、幅広い技術領域で受け入れています。
例えばWEBバックエンド、WEBフロントエンドなど職種ごとの中身をみても、よりプロダクトを伸ばしていくことに注力したいのか、基盤や土台を作ることに興味があるのか。またデータサイエンスであれば研究側で未来の領域を開拓したいのか、プロダクトに反映させユーザーに価値を届けるための分析などを行いたいのかなど、様々な志向性の方がいると思います。

Wantedlyでは、下記技術領域でコースを分けていますが、面談・面接を通じてどのような取り組みが最もマッチするのかを模索してまいります。

インターンコース例

  • データサイエンティスト
  • データアナリスト
  • WEBフロントエンド
  • WEBバックエンド
  • インフラ(SRE, Security, Developer productivity)
  • Developer Experience
  • iOS
  • Android

もっと知りたい方は、ぜひこちらから気軽に話しを聞きにきてください!

Wantedlyは、今後も人と企業、人と人のより良いマッチングの実現を目指し、情報検索・情報推薦の領域に力を入れて取り組みます💪

また、DEIM2022では学生向けのコンテンツがほとんどでしたが、中途採用も行なっております。
もしご興味ある方はぜひ遊びにきてください。

お待ちしております!

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