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大企業の変化のきっかけ「周年事業」


 JBAの事業や、働く人々の魅力を知ってもらおうと始まったこのインタビュー企画。
今回お話を伺うのは2015年入社のディレクター、諏訪さんです。

いつも前向きでパワフルな諏訪さんに「大企業の周年事業って具体的にどんなことをするの?」というお話を伺いました!


周年事業ってどんなことをするんですか?

 人間は60歳は還暦(かんれき)、70歳は古希(こき)といって節目を祝いますよね。同じように、企業も、創業から50周年、100周年などと、切りの良い年数を節目として盛り上がります。

そこで特別に社員向けにイベントをする企業も多いのですが、周年事業に「絶対にこれをしなければならない」という定義はありません。大手広告代理店に頼んで芸能人を呼ぶもよし、自分たちで隠し芸大会などのイベントをするもよし。

でも、私たちJBAは「周年事業は、ただの祝い事の演出ではなく、経営者の課題や悩みを聞きながら、より良い未来を考え、変化していくきっかけである」と考えています。

会社は大きくなればなるほどに変化しづらくなっていきますが、「周年」をしっかり企画すれば、社員が皆で気持ちを揃えて、今まで続いてきた時間に感謝し、次なる未来へ期待を膨らませて良い方向に変化していく素晴らしい「きっかけ」にできるんですよ。

具体的な事例をご紹介いただけますか?

 エンタメ系の卸(おろし)企業・Y社さまの周年事業の話しをしましょう。

Y社さまはそれまでお取引は全くなかったのですが、JBA主催の「周年事業セミナー」にご参加いただいたことをきっかけに、50周年事業の企画のご相談をいただきました。

エンタメ業界とはいっても、卸という立場は、その中でも企業対企業の仕事を担うので、一般消費者の目に「ああ、あの会社ね」と分かりやすくはありません。そこに勤める社員さまは皆、エンタメに熱い気持ちを持っていますが、消費者向けの広告展開などはないので「あの広告うちの会社だよ」と誇りを感じていただけるような機会は少なかったそうです。年々会社の規模が大きくなるなかで、社員全員で「エンターテイメントが好き」という思いを改めて共有することが難しくなっているという経営課題をお話して下さいました。

50周年事業は、社長が「海外という異空間で、社員の結束力を高めたい」というコンセプトをお持ちだったので、全員参加のハワイ旅行をきっかけに社員さまが一丸となって「エンターテイメントで人々を幸せにすること」に取り組めるようにしよう、ということを目標に設定し、そこで記念冊子を配布することになりました。

そこまでであれば、ただの旅行代理店のようなオペレーションに徹することもできるわけですが、JBAが提案する周年事業の強みは「過去を知った上で、未来はどうしていくのか」に徹底的に踏み込んで、会社の組織に強さを与えることです。

みんなでハワイに行くと言っても、社員全員です。よく知らない相手といきなり盛り上がれる性格の人ばかりではないですよね。なので、まずは皆がお互いのことを知ってコミュニケーションのきっかけを作れるよう、冊子に社員全員のアルバム写真を載せました。

また、社長メッセージや会社の歴史を若手社員さまでも理解しやすいような読み物にして掲載したり、「中堅社員が考える10年後のY社とは?」という話題の座談会記事を通して、今後会社を担っていく若手社員さまへのメッセージも記載したりして、どんな立場の方でも関心を持って読んでいただけるような紙面づくりを工夫しました。

先ほども言ったように、JBAは周年事業をただのお祝いではなく「未来へのきっかけづくり」と考えています。

創業50周年って、そもそも、本当にすごい事なんですよ。50年目を迎えられる会社って、どれくらいあると思いますか?…日本では1%くらいです。会社が存続していくことは本当に大変ですが、長く続く会社には、必ず理由があります。

一方で、社員さまは「会社があるのは当たり前」と思っていて、その有難さに気づきにくいのです。その埋もれている「良さ」を社員さまに再認識してもらうと、その瞬間に価値が芽生え、前向きな雰囲気として広がっていきます。そして組織がより強くなっていくのです。


「過去を知って未来を考える」は、お客さまをよく知らないと出来ないことのように思います。

 そうですね。これは、社内報制作等の他の仕事でも言えることですが、お客さまの良さを引き出すためには、まずその会社の世界観を深く知らなければなりません。

Y社さまの周年事業は、初めてのお取引で情報がほとんどないところからのスタートでした。提案にあたっては、当然、過去の社史を読み、表に出ている情報を拾い、エンタメ業界の動向も調べるいった徹底的な調査から着手します。次にやったのは、社員さまと会って直接話をすること。やっぱり一番、リアルにその会社の事が分かるんですよ。実は、私1人で80人ほどの社員さまにヒアリングしました。

ちなみに、時間とお金をかけて情報を集めたり、文字通り足を使って沢山の人に会うという最初の行動には、代金は付随しません。この価値を知らない方が聞くと、「えっ、ボランティアでやるの?」と不合理に思われるかもしれません。

でも、80人の社員さまの声を聞くという取材に基づいて提案をしていくと、企画の方も「うちのことをよくわかっているな」と認めてくださいます。どんどん、経営課題の核心に触れる話もしてくれるようになります。取材もどんどん熱くなっていいコンテンツが提案できるようになります。その先にあるのは「この人、社員よりも深くうちの世界観を知っているんじゃないの?!」というお客さまの感動です。JBAの提案が「JBAにしかできない」といわれてリピートされたり紹介が広がる所以はここにあります。

お客さまの世界観を理解することを、一番大事にされているんですね

 そうですね、世界観を深く知った上で、提案です。今回のプロジェクトでいえば、いかに一人ひとりの社員さまの中に眠っている「Y社さまの良さ」を引き出すか。そして皆にとってのその良さをどう統合して、同じ未来を向いて行ってもらうか、でした。



冊子を配った時、社員さまどうしワイワイ笑いあったり、いじり合ったりという、期待通りの反応が見られました。企画の方にも「Y社のエンタメらしさ」を存分に引き出した冊子を作ってくれてすごく嬉しいと言われました。最終的に、ご満足いただけたなと確信したのは、その周年事業が終わってから他のプロジェクトのご相談もいただいた時ですね。JBAで仕事をしていると、このように、お客さまに深く入っていくことで次々と領域を超えて仕事が広がっていくことがよくあります。

Y社さまが次の周年を迎える時には、もっと前から準備をして、もっとお客さまに喜ばれるものを作りたいと考えています。

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