エンジニアに外注するメリットとは?委託や請負との違いも解説

IT人材の採用競争が激化するなか、近年では社外のエンジニアに業務を外注する手法に注目が集まっています。本記事では、エンジニア外注のメリット・デメリットと外注する際の探し方を紹介しています

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外注と委託と請負の違い

外部に業務を委託することは、今では一般的に行われており、そこで使われる言葉も「外注」「委託」「請負」と様々に表現されています。まずは、それぞれの意味を確認してみましょう。

外注とは、「業務の一部を外部に発注すること」を意味する言葉で、外部企業やフリーランスなどの個人に業務を委託することを指しています。「アウトソーシング」も同義で捉えられることが多く、外注の対義語として、社内で全て製造・制作する「内製(インソーシング)」があります。

業務委託は、外注の形態のひとつであり、民法上で規定されている「委任契約」「準委任契約」「請負契約」の総称です。業務委託は、「業務を外部に委託すること」を意味しており、業務委託契約というものは民法上には存在しないので、用語の使い方に注意が必要です。

■契約内容の違い
<委任契約>
法律行為を”ともなう”事務処理の委託を指し、「業務遂行」に対して報酬を支払う

<準委任契約>
法律行為を”ともなわない”事務処理の委託を指し、「業務遂行」に対して報酬を支払う

<請負契約>
仕事の完成を目的とし、行為ではなく「完成したもの」に報酬を支払う

エンジニア外注のメリット

エンジニアを外注するメリットには、どんなものがあるのでしょうか。エンジニア採用市場の背景と合わせて解説します。

1.コストを抑えることができる

業務を外注する一番のメリットは、コストの削減です。プロジェクト単位で必要な時に必要な業務だけ外注することで、正社員のみで賄うよりも、人件費を削減することができます。

IT系の平均年収は職種にもよりますが、売り手市場の現在、他業種より高めにあると言えます。マイナビ転職「2020年版 職種別 モデル年収平均ランキング」によると、システムアナリストの平均年収が1,609万円で第1位になっている他、UX/UIデザイナーやITアーキテクト、ITコンサルタントも1,000万円前後の平均年収としてランキングの上位に入っています。

また、社員として人を雇用する場合は、本人に支払う給与以外にも、社会保険料(健康保険、介護保険、厚生年金、雇用保険、労災保険)の負担も考えなければいけません。

社会保険は給与額にもよりますが、正社員の場合、企業の負担額は給与の15%前後と言われています。外注の場合は、社会保険料の企業負担は不要となり、人件費の大きなコスト削減になるのです。

2.スピーディーに人手を確保できる 

dodaエージェントサービスによると、2021年3月のIT・通信業種の求人倍率は5,58倍となり、単純に計算すると6社が1名を競い合うという市場感になっています。

一方で、副業・複業やフリーランスのエンジニアも増えており、エンジニアを社員として採用するのが困難な状況下でも、外注することで必要な人材を自社戦力に加えることが可能です。

外注の場合、案件に合わせた人材探しが可能なため、限定したスキルセットを条件に人材を探すことができます。

そのため、正社員での採用活動より人材を見つけやすい傾向にあります。また、外注エンジニアの場合、育成にかかる費用と時間をカットすることができ、契約を結べばすぐに戦力となる点もメリットです。

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エンジニア外注のデメリット

エンジニアを外注するデメリットについて、解消方法とともに確認してみましょう。

コミュニケーションコストがかかる

コミュニケーションコストとは、「意思疎通にかかる時間」のことを指します。組織内での意思疎通が的確で円滑に行われている場合、”コミュニケーションコストは低い”と表現され、仕事がスムーズに行われていると評価されます。

外注の場合、連絡手段や勤務場所という物理的距離における意思疎通の難しさもあり、内製するよりコミュニケーションコストがかかる傾向にあります。

自社内で立案から実装までプロダクト開発の全てを行う場合は、意思疎通も都度その場で行うことができますが、外注では「業務→質問→確認→業務再開」の工程を繰り返します。

そのため、内製時よりコミュニケーションコストが高くなりやすいのです。

コミュニケーションコストを下げるためには、進捗状況の確認や質問対応のためにチャットツールを使ったり、定期的なオンラインミーティングを設定したり、複数の連絡手段を整えておくことが大切です。

また、関わる人数が増えることでコミュニケーションコストが上がるため、外注エンジニアとの連宅窓口は1人に絞っておくといった工夫も有効です。

リソースをコントロールしにくい

技術やノウハウが蓄積しにくいことも、エンジニア外注の懸念点です。エンジニアに業務を外注する場合、業務のブラックボックス化(プロセスの不透明化)が起こりやすく、外注エンジニアとの契約が終了することで、対応できる人がいなくなる「業務の属人化」のリスクが高まります。

また、機密事項の取り扱いにも注意する必要があります。個人情報の取り扱いや、経営に関わるさまざまな機密事項が漏洩する可能性は、外注案件が増えるほど高くなります。

リソースコントロールのためには、事前に行う成果物のすり合わせや工数、期限・目標設定を明確に行いましょう。また、目視によるプロダクトの状況確認と修正指示をこまめに行うことも、リソースコントロールの役に立ちます。

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エンジニア外注の始め方

社外のエンジニアに仕事を依頼したい場合、どのように探せば良いのでしょうか。エンジニアを探す手段は3つあります。マッチングプラットフォームやクラウドソーシングなどの「採用媒体の活用」、社員紹介を利用した「リファラル採用」、そして、エージェントに依頼して紹介してもらう「人材紹介」です。それぞれの手段について解説していきます。

採用媒体を活用する

Wantedly

Wantedlyは給与などの条件ではなく、仕事のやりがいで企業と求職者がマッチングできるサービスです。登録者としては20~30代の若手人材が多く、エンジニア、デザイナーなどのIT人材の登録が半数近くを占めています。

<特徴>
・登録者として20代~30代が多い
・職種別ではエンジニアの登録が最も多い
・ブログ機能(ストーリー)があり、採用広報の媒体としても活用できる

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CODEAL

ダイレクトリクルーティング

コデアルは、デザイナーやエンジニアのフリーランスや複業・副業に特化した案件のマッチングサービスです。即戦力になるフリーランスエンジニアに強く、登録しているエンジニアの6割が経験年数3年以上という、プロ人材を探せる求人プラットフォームです。

<特徴>
・フリーランスからフルタイムワーカーまで、業務委託と社員採用いずれも対応可能
・登録ユーザーの約85%以上がエンジニア・デザイナー・マーケッターの職種
・コデアルクラスという独自の基準で「チームで働く上で任せられる役割」の範囲を可視化

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YOUTRUST

ダイレクトリクルーティング

YOUTRUSTは、友人または「友人の友人」から仕事のオファーが届く、リファラル採用のプラットフォームです。登録者は、副業や転職に関する意欲を4段階で登録することができるので、企業側は副業や転職意欲をリアルタイムで確認でき、スカウトのタイミングを逃さずにメッセージを直接送れるという強みがあります。

<特徴>
・Facebookから簡単に繋がり登録ができ、「友人の友人」までの範囲で仕事のオファーが可能
・タイムラインで状況を確認でき、副業・転職意欲の様子も窺えるキャリアSNS
・プロフィールに知人・友人の紹介コメントが掲載され、第三者の評価を可視化できる

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リファラル採用を行なう

リファラルとは、社員紹介のことを指し、コストを抑えて欲しい人材を見つけることができる採用手法です。採用市場にはでていない優秀なエンジニアへ直接アプローチすることができるため、活用する企業が増えています。

企業理念や必要な人材像を理解した社員がリクルーターとなることで、候補者と採用ニーズの適合度が高く、ミスマッチを防げることもメリットです。

制度導入の際は、リファラル採用専用のWebページをつくる、定期的にミートアップのようなイベントを開催し、そこに知り合いを招待してもらうなど、社員がSNSやメールで気軽にリファラル採用を案内できる施策が必要です。

リファラル採用は即効性があるものではないため、長期的な視点で取り組むようにしましょう。報奨制度を整えたり、経営層からのメッセージを発信したり、継続的な社内告知を行うことが大切です。

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人材紹介(エージェント)に依頼する

ITの需要が高まっている背景もあり、業務委託エンジニアに特化したエージェントサービスも増えています。人材要件を伝えるとエージェントが候補者を探してくれるため、採用活動にかかる工数は少なくてすみますが、比較的コストがかかることを考えておく必要があります。

エージェントに依頼する際のポイントは、「採用期限を明確化」、「求めているスキルと市場感に合った報酬金額の設定」、「エージェントとの密なコミュニケーション」です。

エージェントには”〇月〇日に入社”と、明確に期限を設定して依頼しましょう。また、求めるスキルはできる限り具体的に明示し、報酬額についても適しているかどうか、市場調査を含めしっかり検討する必要があります。

担当エージェントとはこまめに連絡を取り合い、候補者の状況を確認しながらマッチング条件の変更など、フレキシブルに対応していくようにしましょう。

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まとめ

いかがでしたか。IT人材の採用競争が激化するなか、近年では社外のエンジニアに業務を外注する手法に注目が集まっています。外注を使いながら、効率よくエンジニア採用を進めていきましょう。

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