LINEを使った採用活動の方法とメリット・注意点

採用活動でLINE公式アカウントを活用するメリット・機能と導入手順

近年、採用活動にLINE公式アカウントを取り入れる企業が増えています。メールよりも開封率が高く、求職者と密なコミュニケーションが取れる一方で、具体的な機能や導入の手順が分からないという担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、採用でLINEを活用するメリットや主要な機能、導入のステップ、さらに自社のリアルな魅力を伝えるためのコンテンツ発信のコツを解説します。

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LINEを利用した採用活動とは?注目される背景

コミュニケーションアプリ「LINE」が、応募受付、説明会や面接の日程調整、企業情報の配信、内定者フォローなど、候補者との連絡や関係づくりなど採用活動シーンで使われるようになりました。

LINEは国内で広く利用されているコミュニケーションアプリです。LY Corporationは、LINEの国内月間利用者数が1億ユーザーを突破したと発表しており、幅広い年代に日常的な連絡手段として使われていることがわかります。

近年、LINEをはじめとするSNSを採用活動に活用する企業が増えている背景には、候補者との連絡をスムーズにし、選考中や内定後の関係性を維持したいという企業側の課題があります。ここでは、LINE採用が注目される背景を3つの観点から解説します。

1.選考辞退・内定辞退を防ぐため、候補者との接点づくりが重要になっている

現在の採用市場では、選考辞退や内定辞退への対応が企業の課題になっています。マイナビの「2026年卒企業新卒内定状況調査」では、26年卒採用活動が厳しかった理由として「内定辞退の増加」を挙げた企業が31.6%に上りました。

候補者が複数企業の選考を並行して進めるなかでは、連絡の遅れや見落としが辞退につながることもあります。メールだけでは未読・見落としが発生しやすく、電話も知らない番号からの着信には出てもらえない場合があります。

その点、LINEは日常的に使われる連絡手段であるため、候補者とスムーズにやり取りしやすい可能性があります。説明会の案内、面接日程の調整、リマインド、内定後の連絡などをLINEで行うことで、候補者との接点を維持しやすくなるでしょう。ただし、LINEを使えば必ず辞退を防げるわけではなく、連絡頻度や内容、個人情報の取り扱いには配慮が必要です。

出典:株式会社マイナビ「2026年卒企業新卒内定状況調査」

2.継続的な情報発信により、入社意欲を維持しやすくなる

採用活動におけるLINE活用が注目される理由のひとつは、候補者と継続的にコミュニケーションを取りやすい点です。選考中や内定後に企業との接点が少なくなると、候補者の不安が高まったり、他社への志望度が上がったりする可能性があります。

LINEを活用すれば、説明会後のフォロー、社員インタビューの配信、社内イベントの案内、内定者向けのお知らせなどを継続的に届けやすくなります。候補者に対して、企業の雰囲気や働く人、入社後のイメージを少しずつ伝えることで、相互理解を深めるきっかけになります。

SNSを活用した継続的なコミュニケーションによって、内定承諾率の改善につながった事例もあります。ただし、効果は採用ターゲットや運用内容によって異なります。LINEはあくまで接点をつくる手段であり、候補者が知りたい情報を適切なタイミングで届ける設計が重要です。

3.中途採用でもSNSを活用した情報発信が広がっている

LINEやSNSの活用は、新卒採用だけでなく中途採用でも広がっています。マイナビの「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」では、企業PRや採用活動の情報発信手法として、現在「SNS」を活用している企業は30.8%でした。これは、企業ホームページや合同企業説明会などと並ぶ情報発信手法のひとつとして位置づけられます。

中途採用では、すぐに転職活動をしている顕在層だけでなく、よい機会があれば転職を考える潜在層との接点づくりも重要です。SNSやLINEを活用すれば、求人情報だけでなく、企業文化、社員の声、働き方、イベント情報などを継続的に届けられます。

ただし、SNSやLINEは単に情報を流すだけでは効果が出にくい手法です。候補者の関心に合う情報を届けること、過度な配信で負担をかけないこと、応募や面談につながる導線を設計することが重要です。

出典:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」

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採用活動におけるLINE公式アカウントの概要・主要機能

多くの求職者が日常的に利用しているLINEを企業の採用活動に組み込むには、まず「LINE公式アカウント」を開設するのが一般的です。これは、企業や店舗がユーザーと直接コミュニケーションを図るためのビジネス用アカウントを指します。

求人サイトや一般的な求人票といった一方通行のメディアとは異なり、求職者に「友だち追加」してもらうことで、自社に興味を持つ母集団を効率的に形成できます。選考フェーズや職種に合わせたきめ細やかな情報提供、あるいは個別のカジュアルな連絡をスムーズに行える点が大きな特徴です。

採用活動でLINE公式アカウントを運用する際、特に実務での活用度が高い主要な機能は以下の4点です。

採用活動におけるLINE公式アカウントの主要機能
・メッセージ配信
・リッチメニュー
・タグ管理やオーディエンス配信
・LINE VOOM投稿

メッセージ配信

友だち登録している求職者に対して、一斉に、あるいは特定の属性に絞ってメッセージを届ける機能です。会社説明会のリマインドや新しい採用コンテンツの公開など、タイムリーに情報を発信したい場合に役立ちます。メールに比べて開封されやすく、重要な連絡の見落としを防ぐ効果が期待できます。

リッチメニュー

トーク画面の下部に常時表示される、タイル状の固定メニューボタンです。ここに「募集要項」「社員インタビュー」「説明会予約」などのリンクを配置しておくことで、求職者は過去のメッセージに遡る手間なく、いつでも必要な情報にワンタップでアクセスできるようになります。

タグ管理やオーディエンス配信

LINE公式アカウントでは、友だち登録したユーザーにタグを付けて管理できます。たとえば「新卒」「中途」「エンジニア志望」「説明会参加済み」「面接調整中」などのタグを付けておくことで、候補者の属性や選考状況を整理しやすくなります。

また、タグやメッセージの開封・クリックなどをもとにオーディエンスを作成すれば、特定の候補者層に向けたメッセージ配信にも活用できます。職種別の説明会案内や内定者向けのお知らせなど、候補者の状況に応じた情報提供を行いたい場合に便利です。

LINE VOOM投稿

LINE VOOM投稿は、LINE公式アカウントからテキスト・画像・動画などを投稿できる機能です。

採用活動では、ミートアップや会社説明会の案内などを発信する場として活用できます。メッセージ配信のように個別に通知するというよりも、継続的に採用情報や企業の雰囲気を見てもらうための発信面として使うイメージです。

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採用活動でLINEを使う3つのメリット

採用活動でLINEを使うメリット

LINEを活用した採用活動には、次のようなメリットがあります。

  • 求職者に内容を見てもらいやすい
  • 求職者からのリアクションをもらいやすい
  • 求職者が求める情報を届けやすい

1.求職者に内容を見てもらいやすい

LINEで発信する情報は、求職者に見てもらいやすい傾向があります。

LINEは日常的に利用されており、アプリは1日に複数回起動されます。求人サイトなどから発信する情報などと比較して、目に留まるまでのハードルは低いです。

また、LINEはメッセージが届くとポップアップなどで通知がくる設定にしている人が多く、メールなどの連絡手段よりも見落としを減らせます。結果、企業から発信する内容を求職者に効率的に届けられます。

2.求職者からのリアクションをもらいやすい

メールや求人サイトなどで送るメッセージは、かしこまった文面になりがちです。求職者に届けたい熱量が伝わらないこともあるほか、求職者はメッセージを見てどのように受け取ったのか、どのような行動につながったかなどを理解することも難しいです。

一方、LINEはカジュアルなやり取りにも日常的に使われているツールです。やり取りに堅苦しさがない特性から、求職者からのリアクションも得やすくなります。求職者からの気軽な返信があったりと、接触機会が増える可能性が高いです。

3.求職者が求める情報を届けやすい

LINE公式アカウントの「チャットタグ」の利用で、求職者が望む情報を届けやすくなります。

チャットタグとは、自由にタグを作成してユーザーをグルーピング・管理できる機能です。企業説明会などでLINEの友だち登録を促し、卒業年次や希望職種、専攻などの要素でグルーピングします。そしてグループの属性に応じて、ニーズに合致した情報を発信していく流れです。

チャットタグによるグルーピングは、面接予定者や説明会参加者、内定者など、選考ステップごとの設定も可能です。グループ全体に向けて選考情報などを抜け漏れなく届けられるようになり、採用担当者の負担軽減にもつながります。

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LINE公式アカウントの導入から運用までの4つのステップ

LINE公式アカウントを採用活動に導入し、スムーズに運用を開始するための大まかな手順を4つのステップに分けて解説します。

1.公式アカウント開設やシステム連携(ATS等の検討)
2.友だち追加の導線づくり(説明会でのQRコード配布など)
3.リッチメニューと配信コンテンツの設定
4.選考の案内・リマインドと効果分析

1.公式アカウント開設やシステム連携(ATS等の検討)

まずは採用専用のLINE公式アカウントを開設します。応募者の選考ステータス管理や自動配信を効率化したい場合は、LINE連携に対応した採用管理システム(ATS)やLINE配信ツールの導入も合わせて検討しておくと、後々のデータ運用の手間を省けます。

2.友だち追加の導線づくり(説明会でのQRコード配布など)

アカウントを開設したら、求職者に友だち登録をしてもらうための導線を設計します。自社の採用サイトや求人票に、登録用のURLやQRコードを掲載するほか、会社説明会やインターンシップの会場でQRコードを提示してその場での登録を促すアプローチが効果的です。

3.リッチメニューと配信コンテンツの設定

登録した求職者が最初に目にするトーク画面の環境を整えます。常時表示されるリッチメニューに会社概要や募集要項へのリンクを設置し、初期設定を行います。あわせて、友だち追加時に自動送信される挨拶メッセージや、その後に配信するコンテンツ(社員インタビューやイベント案内など)のスケジュールを準備します。

4.選考の案内・リマインドと効果分析

運用開始後は、説明会の予約受付や面接前日のリマインドメッセージなどを配信し、選考の歩留まり改善を図ります。定期的にメッセージの開封率やリンクのクリック数、登録者数の推移などの定量データを振り返り、配信のタイミングやコンテンツ内容の改善を重ねていくことが大切です。

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LINEで発信する主なコンテンツ

LINEを採用活動に用いるなら、企業のWebサイトなどに掲載している情報「以外」の内容を発信するように意識しましょう。

LINEで発信するべき具体的なコンテンツには、次のようなものが挙げられます。

  • 社員や社内の雰囲気がわかるコンテンツ
  • 業務内容がわかるコンテンツ
  • 選考に関するコンテンツ

1.社員の雰囲気がわかるコンテンツ

働いている社員の内面や社員同士の関係性など、社員の雰囲気がわかるコンテンツは、求職者からの人気が高いです。

社員同士の関係や空気感などは、企業のWebサイトからでは把握できません。その一方で、求職者が就職先を決める際に重視するポイントのひとつでもあります。社員インタビューや社員座談会などを実施し、ひとつのコンテンツとしてまとめてLINEで発信すると、求職者に社員の雰囲気を効率的に伝えられます。

また、社員だけでなく、社内の雰囲気がわかるコンテンツもLINEで発信してみましょう。

採用活動のオンライン化が進み、職場見学などの機会が減っており、求職者が職場の雰囲気を実際に体感するのは難しくなっています。その代替として、職場の雰囲気が伝わる動画コンテンツなどを制作し、LINEで発信すると求職者の興味を惹きつけられます。

2.業務内容がわかるコンテンツ

業務内容の詳細がわかるコンテンツの発信も有効です。入社後に働いている姿を求職者が具体的にイメージできるようになるほか、採用ミスマッチの防止にもつながります。

大まかな仕事内容は、企業のWebサイトなどでも公開されているケースが多いです。そうしたコンテンツとは趣向や粒度を変え、1日のスケジュールや成功したプロジェクト、成長につながったエピソードなど、より具体的な業務内容をうかがい知れるようなコンテンツの発信がポイントになります。

業務内容を具体的に語る、社員インタビュー形式のコンテンツなども有効でしょう。
【関連記事】社員のインタビューを成功させるための質問とは?

3.選考に関するコンテンツ

選考に関するコンテンツをLINEで発信すると、求職者の応募を促進できます。職種ごとの採用情報や選考スケジュールなど、選考に関わる重要な情報はトーク画面で流れてしまわないよう「リッチメニュー」を活用して発信するのがオススメです。

リッチメニューはLINE公式アカウントの機能のひとつで、トーク画面の下部に常時表示されるメニューのことです。

このリッチメニューの活用で、求職者は選考情報に常時アクセスできるようになります。情報を見逃すこともありません。

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採用活動にLINEを活用する際の注意点

LINEを活用する際の注意点

LINEは手軽に取り入れられ、採用活動にも役立つ便利なサービスですが、活用にあたってはいくつかの注意点もあります。

  • アカウントの管理体制を作る
  • 運用ルールを定める
  • 閲覧数などのKPIを定める
  • 情報漏洩のリスクを理解する

それぞれの注意点の概要や対策を紹介します。

1.アカウントの管理体制を作る

適切な運用が継続的になされなければ、LINEを活用した採用活動の成果は望めません。アカウント管理者を複数選任し、特定の人材に負荷が集中することなく、中長期的な運用を確実に遂行できるようなオペレーションを構築しましょう。

LINE公式アカウントは、管理メンバーを100人まで増やせます。アカウント管理を複数人で担うことで、運用が途切れてしまうといったリスクの軽減も可能です。複数人でLINE公式アカウントを管理すると、負担も分散しやすくなります。

また、複数人が運用に携わることで、求職者からの返信へのレスポンスを早められたり、求職者からのメッセージの見逃しをなくせたりすることも、管理体制構築のメリットです。

2.運用ルールを定める

複数人での管理体制を構築すると、作業の効率化が見込める一方で、社員同士で様子を見あってしまう、あるいは責任の所在があいまいになるなどのデメリットも懸念されます。明確な運用ルールを定めておきましょう。

どの業務を誰がいつまでにやるのか、問題発生時はまず誰に相談するかなど、ルールを個別に設定していきます。実際に手を動かす担当者だけでなく、責任者も含めた適切な役割分担を行いましょう。

3.閲覧数などのKPIを定める

LINEを採用活動に使う場合は、KPI(key performance indicators:最終目標の達成に向け必要な個別プロセスの定量評価指標)の設定が不可欠です。

具体的な目標を設定せず、パフォーマンスのデータ分析もしないままLINEアカウントを運用していても、採用活動への成果は可視化されません。

  • 発信するコンテンツの閲覧数
  • LINEから企業説明会などのイベントに応募した人数

これらをKPIに設定し定量数値で評価し、進捗や課題に応じて施策の見直しを行いましょう。

4.情報漏洩のリスクを理解する

LINEを用いた採用活動において見逃してはいけない注意点が、情報漏洩のリスクです。

LINEは便利なツールですが、企業が所有するサービスではありません。たとえば求職者の個人情報を収集するにあたっても、企業の管理が行き届かない社外プラットフォームを経由する構図になります。採用活動で集めた求職者の個人情報の漏洩は、大きなトラブルを招くことはいうまでもありません。

とはいえ、これはLINEに限定される注意点ではなく、他社のメールサービスや求人サイトなどでも、情報漏洩のリスクはゼロではありません。一定のリスクは常にあることを理解したうえで、どのような目的で活用していくかは、企業が独自に判断することになります。

まとめ

LINEを取り入れた採用活動には、求職者への情報の届けやすさや、相互コミュニケーションへの高い期待値など、多くのメリットがあります。また、社員や社内の雰囲気など、求人サイトなどでは伝えきれないようなリアリティのある情報の発信で、求職者の興味を惹き応募を促す効果も期待されます。

管理ルールの明確化やKPIの設定などの注意点を押さえ、効果的な運用を心がけましょう。

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Wantedlyで求職者が望む「リアル」を発信

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これまで紹介してきたように、LINEを活用した採用活動にはさまざまなメリットがあります。

なかでも着目すべきは、社員の仕事に対するモチベーションや詳細な業務内容、社内のリアルな雰囲気など、フォーマット化された求人サイトなどでは届けられない情報を気軽に発信できる点でしょう。また、企業からの発信に対し、返信などのアクションを求職者が起こしやすい、相互コミュニケーションが推進される特性も利点です。

求職者が求める「リアル」な情報を届ける媒体として、また求職者と直接コミュニケーションを交わせるツールとして、Wantedlyの活用もぜひご検討ください。

Wantedlyでは、ブログ機能である「ストーリー」を活用できます。構成や内容に決まりはなく、企業が自由に作成可能。企業の日常の様子やメンバーの紹介、ストーリーを投稿でき、募集だけでは伝わらない企業や社員の魅力を届けられます。

Wantedlyでできることや具体的な料金についてサービス資料にまとめています。一度確認してみてください。

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