TikTok採用の成功事例5選 | TikTok採用とは?メリット・始め方までわかりやすく解説

TikTok採用は、若年層へのリーチや企業のリアルな魅力を伝えられる手法として注目を集めています。しかしその一方で、「どのように始めればよいのか」「本当に採用につながるのか」と悩む担当者も少なくありません。

本記事では、TikTok採用の基本からメリット・デメリット、具体的な始め方や成功のポイントまでをわかりやすく解説します。

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TikTok採用とは?

TikTok採用とは、短尺動画SNS「TikTok」を活用して採用活動を行うことをさします。TikTokは、数秒〜数分程度のショート動画を投稿・視聴できるSNSで、スキマ時間にトレンドや情報をチェックできる手軽さから、10代・20代の若年層を中心に広く普及しています。

TikTokは動画コンテンツの拡散性に強みを持っているため、採用においては「採用広報」「採用ブランディング」に活用するのが一般的です。

テキストや画像が中心のSNSとは異なり、動画ならではの臨場感で職場の雰囲気や社員の人柄を伝えられるのが特徴で、とりわけZ世代からの支持が高いことから、新卒採用との相性がよい手法として注目されています。

実際に、TikTokを使った採用活動で成果を上げている企業も増えています。まずは、話題になった企業の事例から見ていきましょう。
【関連記事】SNS採用とは
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TikTok採用の成功事例5選

「TikTokで採用がうまくいくのか」と半信半疑の方もいるかもしれません。しかし実際には、TikTokをきっかけに企業へ興味を持つ就活生は少なくなく、採用活動に活かして成果を上げている企業も増えています。

ここでは、そうした話題の企業事例を紹介します。

1.三和交通株式会社 

TikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@sanwakotsu
企業ページ:https://www.sanwakoutsu.co.jp/

三和交通株式会社は神奈川県のタクシー会社です。社員が踊る様子などをTikTokに投稿し「かわいい」「おもしろい」と話題になりメディアにも数多く取り上げられました。

TikTokのフォロワー数は21万を超えており、プロフィールには「攻めた企画が盛りだくさんのタクシー会社です!世界一のおじさんダンサーになる。」と記載されており、コラボ動画も展開しています。

また、TikTok以外にもX(旧Twitter)やFacebook、InstagramにYouTubeと多くのプラットフォームを活用してさまざまな角度から企業を訴求しています。TikTokを利用して認知を獲得するとともに企業イメージを高め、採用活動にも活かしている事例です。

2.株式会社BEEM

TikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@beem_official
企業ページ:https://beem-inc.net/

株式会社BEEMは東京都でSNSマーケティングを展開する企業です。スタッフやオフィスが登場するオモシロ動画が話題となり、48万のフォロワーを獲得しています。

社長を含む社員の人柄や会話などから社内の雰囲気や人間関係が支持を得ているのが特徴です。

同社もプラットフォームを複数活用しており、YouTubeには10分以上の長い動画を掲載するなど、使い分けも考慮されています。社員の人柄や職場環境をストレートに伝えつつ話題性を高める企画力が、採用活動にも好影響を与えている事例です。

3.大京警備保障株式会社

TikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@dkykeibi_tokyo
企業ページ:https://www.dky.jp/

大京警備保障株式会社は東京都の警備会社で、TikTokのフォロワー数は300万に達しています。スタッフがアニメキャラクターの目の部分を描き、投げつけて目に貼り付けるシリーズが高く評価されており、中には数十万の「いいね」がつけられている動画もあります。

同社ではTikTokに自社サイトの採用情報へのリンクが目立つように記載されています。社長をターゲットにした動画など、社風の良さを打ち出して若年層からの人気を獲得し、採用活動に活かしている事例です。

4.株式会社ハーバルアイ

TikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@herbal_i

株式会社ハーバルアイは、漢方の通信販売事業をはじめ、薬局店舗の運営・生薬栽培・マーケティング支援事業などを展開している企業です。

同社は企業認知度を高め、商品の良さや社員同士の雰囲気を伝えるためにTikTokをはじめました。

企業の公式アカウントとしてではなく、「全力会社員よこちゃん」として投稿しているため、親しみやすく、他社と差別化できているのが特徴です。

5.株式会社コプロ・ホールディングス

TikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@copro_recruit

株式会社コプロ・ホールディングスは、建設・機械設計のエンジニア派遣事業を展開している企業です。

同社は、建設業界のマイナスイメージを払拭するためにTikTokをはじめました。同社の投稿では幅広い年代の社員が登場するため、風通しのよい社風が伝わってきます。
【参考】社員インタビュー|TikTok始動!レジェンドに聞いた撮影の裏側と本音

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TikTok採用事例から学ぶコンテンツの型

TikTok採用で成果を出している企業の投稿には、いくつかの型があります。ここでは、自社でもすぐに取り入れやすいコンテンツ例を5つのタイプに分けて紹介します。

コンテンツタイプ内容の例
①社員密着・日常系新卒社員の1日密着、オフィスツアー、ランチ風景
②本音トーク・Q&A系「入社してよかったこと/大変なこと」などの赤裸々トーク
③エンタメ・企画系社員によるダンス、あるあるネタ、寸劇
④経営層・社長系社長への突撃インタビュー、社長の人柄がわかる企画
⑤ギャップ・意外性系「堅そうに見えるけど実は〜」など業界イメージとのギャップ訴求

前述の事例では、三和交通株式会社や株式会社BEEMがエンタメ・企画系、大京警備保障株式会社が社長系・ギャップ系、株式会社コプロ・ホールディングスが社員密着系に近い形で成果を上げています。自社の社風や採用ターゲットに合わせて、これらの型を組み合わせながら企画を検討してみましょう。

①社員密着・日常系

社員密着・日常系は、実際の業務風景や1日の流れをそのまま見せる企画です。飾らないリアルな雰囲気が伝わることで、入社後のギャップを減らす効果が期待できます。撮影の企画性やクオリティを問われにくく、初めてTikTok採用に取り組む企業でも着手しやすいタイプです。

②本音トーク・Q&A系

本音トーク・Q&A系は、就活生が本当に知りたいものの求人票では聞きにくい情報を、社員自身の言葉で伝える企画です。「入社の決め手」「残業の実態」「給料事情」など、赤裸々な内容ほど信頼感につながりやすい傾向があります。企業の透明性をアピールしたい場合に有効です。

③エンタメ・企画系

エンタメ・企画系は、ダンスやあるあるネタ、寸劇など、視聴者を楽しませることを主眼に置いた企画です。拡散性が高く、企業名を知らない層にもリーチしやすいのが特徴。知名度がまだ高くない企業が、まず認知を広げたい段階で取り入れやすいタイプといえます。

④経営層・社長系

経営層・社長系は、社長やトップ層にフォーカスした企画です。突撃インタビューや密着企画を通じて経営者の人柄が伝わることで、企業文化やビジョンへの信頼につながりやすくなります。とくに「代表の考え方に共感して入社を決めた」という求職者も多く、カルチャーマッチを重視する企業と相性が良い型です。

⑤ギャップ・意外性系

ギャップ・意外性系は、「堅そうに見えるけど実は自由な社風」「地味な業界だけど中身は面白い」など、世間のイメージと実態のギャップを訴求する企画です。業界イメージがネックになりやすい業種ほど効果を発揮しやすく、視聴者の「意外」という反応がそのまま拡散のきっかけにもなります。

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TikTok採用が注目される背景

ここまで、TikTok採用に成功した企業の事例を紹介してきました。ここからは、こうした事例が生まれている背景——なぜ今、TikTok採用がここまで注目されているのか、採用担当者が押さえておきたい4つのポイントを解説します。

1.若年層の利用が増えている

TikTok採用が注目される理由のひとつが、若年層を中心とした利用者数の急増です。

TikTok Japanの発表によると、2025年11月時点の日本国内の月間利用者数は4,200万人を突破。2022年11月時点の約2,120万人から、約3年で2倍に拡大しています。 

さらに年代別の利用率を見ると、若年層への集中度が際立っています。総務省情報通信政策研究所の令和5年度調査によると、TikTokの利用率は10代で70%に達しており、他の年代と比較して突出して高い水準です。

出典:TikTok
出典:総務省情報通信政策研究所「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」

他のSNSとの違い

TikTokの特徴を他のSNSと比較してみると、以下の通りとなります。

SNS国内ユーザー数特徴
TikTok約4,200万人(※TikTok Liteを含む)・ショート動画投稿・視聴サービス。
・10代の利用率が高いのが特徴。
Instagram約6,800万人・画像や「リール」と呼ばれる短い動画によって視覚的な訴求ができる
・他SNSと比較して女性人気が高い
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X
(旧Twitter)
約6,800万人・拡散性が高く、フォロワー以外へも広くリーチできる
・最新情報やトレンドがリアルタイムでわかる
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Facebook

約2,600万人

・実名で登録しているユーザーが多く、リアルな交友関係が反映されている
・長文の投稿ができるため、一度に多くの情報を伝えられる
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LINE

約1億人

・10代〜50代まで幅広い年齢層が利用
・メルマガ形式で情報発信したり、連絡ツールとして活用できる
・友だち追加していないユーザーに対してはアプローチできない
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YouTube

約7,300万人

・10代〜50代まで幅広い年齢層が利用
・動画によって多くの情報をわかりやすく伝えられる
・コンテンツ企画や動画制作にコストがかかる
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採用活動において若手人材へのアプローチは年々難しくなっています。そのような状況で、日本の約3人に1人が利用するまでに成長したTikTokが、若年層へリーチできる採用チャネルとして注目を集めているのです。

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2.Z世代が有力な採用ターゲットになっている 

若年層の代名詞ともなっているZ世代は、一般的に1997年頃から2010年前後までに生まれた世代を指しています。

現在では10代後半〜20代後半を中心に、大学を卒業して社会人になって間もない層も含まれています。少子化による人手不足が深刻化する昨今においては、採用活動における重要なターゲットとして位置づけられています。TikTokはこの世代との親和性が特に高く、採用チャネルとしての有効性を示すデータも出ています。

株式会社Suneightが23卒学生100名を対象に実施した「Z世代就活生のTikTok活用実態」調査によると、就活生の81%がTikTokで企業の動画を見た経験があり、そのうち80.2%が「企業のTikTok動画がきっかけで興味を持ったことがある」と回答。さらに、興味を持った就活生のうち66.2%が実際にエントリーした経験があると答えています。

「興味を持った理由」として最も多かったのは「企業イメージが掴めた」(58.5%)で、「企業の世界観が掴めた」「簡潔に企業の魅力がわかった」といった声も多く、動画ならではの訴求力が、就活生の意思決定に少なからず影響していることがわかります。

Z世代が本格的に社会へ出始めている今、彼らが日常的に使うTikTokを採用チャネルとして活用することは、若手人材へのアプローチにおいて大きな意味を持つといえるでしょう。
【関連記事】Z世代の採用で失敗しないために

出典:株式会社Suneight「Z世代の就活生のTikTok活用実態」

3.動画の視聴時間が伸びている

動画の視聴時間が伸び続けていることも、TikTok採用が注目される背景のひとつです。

総務省情報通信政策研究所の令和6年度調査によると、全年代では平日・休日ともに「動画投稿・共有サービスを見る」時間が最も長く、特に休日に関しては10代は165分・20代は132分と他のサービスに比べても利用時間が長いことがわかります。

また、令和5年度の調査でも、平日・休日ともに10代・20代の「動画投稿・共有サービスを見る」平均利用時間はいずれも100分を超えており、 採用ターゲットである若年層が動画視聴に多くの時間を費やしていることがわかります。

こうした動画視聴時間の増加は、ショート動画というフォーマットの普及が後押ししています。スキマ時間に手軽に視聴できるショート動画はZ世代を中心に定着しており、TikTokはその代表的なプラットフォームとして位置づけられています。

動画を日常的に消費する若者たちに対して、情報を自然な形で届けられる環境が整いつつある点も、TikTok採用への関心が高まる背景の一つとなっています。

出典:総務省情報通信政策研究所|令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(概要)
出典:総務省情報通信政策研究所|令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(概要)

4.TikTokが検索エンジン化している

近年、TikTokは単なる動画視聴アプリではなく、「情報収集ツール」としての役割も強まっています。

とくに若年層の間では、気になることがあった際にGoogle検索ではなくTikTok内で検索する行動が広がっています。実際に「企業名」「業界」「職種名」などで検索し、動画を通じてリアルな情報を得るケースも少なくありません。

こうした変化の背景には、「短時間で直感的に理解できる」「実際の雰囲気が伝わりやすい」といった動画コンテンツならではの特性があります。テキスト中心の情報よりも、働く人の様子や職場の空気感を視覚的に把握できる点が評価されているといえるでしょう。

採用活動においてもこの傾向は無視できません。企業がTikTok上に情報を発信していない場合、検索結果に表示されず、比較検討の土台にすら乗らない可能性があります。

若年層の情報収集行動が変化している今、TikTokを採用チャネルとして活用することは、候補者との接点を増やすうえで重要な取り組みとなっています。

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TikTok採用のメリット

企業にとって、TikTokで採用活動を行うメリットはどこにあるのでしょうか。代表的な4つのメリットについて解説します。

1.競合が比較的少ないので他社との差別化が図れる

TikTok採用は注目度が高まっている一方で、他の採用手法と比べると取り組んでいる企業はまだ多くありません。そのため、早期に活用を始めることで他社との差別化を図りやすい点がメリットです。

求人サイトや人材紹介といった従来の採用手法では、どうしても似たような情報が並びやすく、自社の魅力を十分に伝えきれないケースも見られます。一方でTikTokは、動画を通じて企業の雰囲気や社員の人柄を視覚的に伝えられるため、より印象に残りやすくなります。

また、TikTokの仕組み(アルゴリズム)によってフォロワー数に関係なくコンテンツが拡散される可能性があるため、知名度が高くない企業でも多くのユーザーにリーチできるという点もメリットの一つです。

競合が少ない段階で運用を始めることで、自社の採用ブランディングを確立しやすくなるでしょう。結果として、求職者の記憶に残りやすくなり、応募につながる可能性も高まります。

2.拡散性が高い

TikTok採用の大きなメリットの一つに、拡散力の高さがあります。

TikTokはフォロワー数に関係なく、おすすめ(レコメンド)機能によって動画が表示される仕組みになっています。そのため、アカウントを開設したばかりの企業でも、多くのユーザーに動画を届けられる可能性があります。

実際に、数万〜数十万回以上再生される動画が生まれるケースも珍しくありません。こうした拡散が起きることで、これまで接点のなかった求職者にも企業の存在を知ってもらうきっかけにもなります。

また、ユーザーによる「いいね」やコメント、シェアといったアクションが増えるほど、さらに多くのユーザーに表示されやすくなる点もメリット。結果として、採用広報の情報が自然に広がる環境が整っているのです。

このように、従来の採用手法ではリーチできなかった層にもアプローチできる点は、TikTok採用ならではの強みといえるでしょう。

3.費用対効果に優れている

TikTok採用は、費用対効果の高い採用チャネルである点も大きなメリットです。

一般的に、求人媒体に掲載する場合は広告費などのコストが発生します。一方で、TikTokはSNSのためアカウント開設や投稿自体に費用はかかりません。そのため、初期費用を抑えて採用活動を始められる点は大きな特徴です。

また、スマートフォンがあれば撮影から投稿まで完結でき、特別な機材や高度な編集スキルがなくても運用できます。動画制作にかかる工数も比較的少なく、低コストで継続しやすい環境といえるでしょう。

さらに、TikTokは拡散性が高く、コンテンツ次第では広告費をかけずに多くのユーザーへリーチできる可能性があります。こうした特性から、コストを抑えながら認知拡大や母集団形成につなげやすい点も魅力です。

採用予算に限りがある企業にとっても、取り組みやすく効果を見込みやすい手法だといえます。

4.動画で職場のリアルな雰囲気を伝えやすい

TikTok採用では、動画を通じて職場のリアルな雰囲気を伝えやすい点も大きなメリットです。

TikTokなら、テキストや写真だけでは伝わりにくい社内の空気感や社員同士の関係性、働く人の人柄などを、短時間の動画で直感的に伝えることが可能。実際の業務風景や1日の流れを発信することで、求職者が入社後のイメージを持ちやすくなるでしょう。

また、飾りすぎない自然なコンテンツほど共感を得やすく、企業の等身大の魅力を伝えられる点も特徴です。こうした情報は、求人票だけでは伝えきれない重要な判断材料になります。

ミスマッチの防止にもつながるため、応募の質を高めたい企業にとっても有効な手法といえます。

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TikTok採用のデメリット

では、TikTok採用にデメリットはあるのでしょうか。注意すべき点を4つ説明します。

1.成果が出るまで時間がかかる

TikTok採用は短期間で成果が出る手法ではないため、長期的な視点で運用する必要があります。

動画を投稿したからといって、すぐに応募や採用につながるケースは多くありません。定期的に投稿を続けながら認知を広げ、少しずつフォロワーやファンを増やしていくことが重要になります。

一方で、継続的に発信を行い接点を持ち続けることで、潜在的な候補者に早い段階からアプローチできる点は大きなメリットです。企業の魅力を多角的に伝えながら、共感を軸とした関係性を築いていく採用手法ともいえます。

従来のように短期的な母集団形成を重視するのではなく、中長期的に候補者との接点を蓄積していく取り組みとして活用することが求められます。こうした特徴を理解したうえで運用することが、成果につなげるポイントです。

採用活動に求められている新しい考え方については、こちらの記事もご覧ください。
【採用の新常識】上手くいかない採用から脱却するために必要な考え方

2.運用工数がかかる

TikTok採用は手軽に始められる一方で、継続的な運用が欠かせません。

導入コストや動画編集のハードルは同じ動画SNSのYoutubeより低いものの、単発の投稿だけで成果につながるケースは少なく、定期的な発信を続けることが重要になります。そのため、投稿を重ねながら認知を広げていく前提で取り組む必要があります。

また、投稿ごとの再生数や反応をもとに改善を重ね、PDCAを回していくことも欠かせません。どのようなコンテンツが視聴されやすいかを分析しながら、運用の精度を高めていく姿勢が求められます。

さらに、TikTokは匿名で利用するユーザーが多く、興味を持たれてもそのまま応募につながるとは限りません。そのため、プロフィールへの導線設計や他媒体との連携など、応募までの流れを意識した設計も重要になります。

手軽に始められる反面、片手間で成果が出るわけではありません。継続運用を前提に、社内体制を整えたうえで取り組むことが大切です。

3.炎上リスクがある

TikTok採用を行ううえでは、炎上リスクにも注意が必要です。

SNS全般にいえることですが、企業アカウントの投稿が批判を受けるケースは少なくありません。とくにTikTokは拡散力が高く、短時間で多くのユーザーに届くため、一度ネガティブな反応が広がると影響が大きくなりやすい傾向があります。

また、注目を集めようとするあまり、過度な演出や不適切な表現になってしまうケースも見られます。意図せず誤解を招く内容や、不快感を与える表現は炎上のきっかけになりかねません。

さらに、動画内容だけでなくコメント対応も重要です。他ユーザーへの配慮に欠けた対応が、企業イメージの低下につながる可能性もあります。

こうしたリスクを防ぐためには、担当者がTikTokの特性やユーザーの傾向を理解しておくことが欠かせません。あわせて、社内でのガイドライン整備やリテラシー教育を行い、慎重に運用していくことが求められます。
【関連記事】SNS採用の注意点とは?炎上リスクや法的リスクについて

4.戦略なしでは失敗する

TikTok採用は手軽に始められる一方で、戦略がないまま運用すると成果につながりにくい点にも注意が必要です。

「とりあえず投稿する」といった形では、誰に何を伝えたいのかが曖昧になり、視聴されても応募につながらないケースが多くなります。採用したい人物像やターゲット層を明確にし、それに合わせたコンテンツ設計が欠かせません。

また、動画のクオリティや企画内容も重要です。最初の数秒で興味を引かなければ視聴されず、十分に情報が伝わらないまま離脱されてしまうことも。視聴される構成やトレンドを意識した工夫も求められます。

さらに、最終的なゴールを「応募」や「認知拡大」などどこに置くのかによって、運用の方向性は大きく変わります。目的に応じて成果指標(KPI)を設定し、改善を重ねていくことが重要です。

TikTok採用は感覚的に運用するのではなく、ターゲット・コンテンツ・導線設計まで一貫した戦略を立てることで、はじめて成果につながる手法といえるでしょう。

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TikTok採用が向いている企業・向かない企業

TikTok採用はすべての企業に適しているわけではありません。自社の採用ターゲットや事業特性によって、向き・不向きが分かれます。

ここでは、TikTok採用が向いている企業・向かない企業の特徴を整理します。

TikTok採用が向いている企業

・若年層をターゲットとした採用を行っている企業
・カルチャー重視の企業
・知名度があまり高くない企業 …など

TikTok採用は、若年層をターゲットとした採用を行っている企業と相性が良い手法です。とくに新卒採用や20代のポテンシャル採用を強化したい場合、日常的にTikTokを利用している層へ自然にアプローチできます。

また、社風やカルチャー、働く人の雰囲気といった「会社の中身」を重視してもらいたい企業にも向いています。動画を通じてリアルな職場の様子を伝えることで、入社後のイメージを持ってもらいやすくなるためです。

加えて、知名度が高くない企業でも、コンテンツ次第で多くのユーザーにリーチできる点も魅力です。自社の魅力をわかりやすく発信できる企業であれば、効果を発揮しやすいでしょう。

TikTok採用が向かない企業

・BtoB専門で一般消費者との接点が少ない企業
・高度な専門職・有資格職の採用が中心の企業
・セキュリティや機密情報の管理が厳しい業界
・堅いブランドイメージを崩したくない企業 …など

TikTok採用は幅広い企業で活用できますが、業種や採用方針によっては向かないケースもあります。

たとえば、BtoB専門で一般消費者との接点が少ない企業や、高度な専門職・有資格職の採用が中心の企業では、TikTokだけで十分な訴求が難しい場合があります。というのも、仕事内容の魅力を短尺動画で伝えにくいケースもあるためです。

また、セキュリティや機密情報の管理が厳しい業界では、社内の様子や業務風景を発信しにくいこともあります。金融・医療・研究開発など、公開できる情報が限られる企業は慎重に検討する必要があります。

さらに、ブランドイメージを重視し、カジュアルな発信が企業方針に合わない場合も、TikTok採用は適さないことがあります。自社の採用ターゲットと発信スタイルが合っているかを見極めることが重要です。

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TikTok採用のコスト感(かかる費用の相場)

TikTok採用を検討するうえで、どの程度のコストがかかるのかは気になるポイントです。運用方法によって費用は大きく異なるため、自社に合った方法を選ぶ際の参考にしてみてください。

自社で運用する場合

自社でTikTok採用を運用する場合、初期費用や月額費用は基本的にかからず、低コストで始められます。スマートフォンがあれば撮影・編集・投稿まで対応できるため、設備投資もほとんど必要ありません。

運用は社員が担当するケースが一般的で、コストとしては人件費が中心になります。採用担当者や広報担当が兼務する形でも始めやすく、費用を抑えたい企業に向いています。

一方で、運用ノウハウがない場合は思うように再生数や応募につながらない可能性もあります。成果を出すためには、企画や分析を行いながら継続的に改善していくことが重要です。

外注する場合

TikTok採用を外注する場合、費用の目安は月額10万〜50万円程度が一般的です。投稿本数やコンテンツ内容によって変動しますが、企画から撮影・編集・投稿まで一括で依頼できる点が特徴です。

運用会社によっては、採用ターゲットの設計やコンセプト設計など、戦略面からサポートを受けられるケースもあります。そのため、社内にノウハウがない場合でも、一定のクオリティで運用を進めやすくなります。

一方で、自社運用と比べるとコストはかかるため、目的や期待する成果に応じて判断することが重要です。短期間で成果を出したい企業や、リソースが不足している企業に適した選択肢といえるでしょう。

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TikTok採用の始め方4ステップ

TikTok 採用の始め方4ステップ

TikTok採用は手軽に始められる一方で、成果につなげるためには正しい手順で進めることが重要です。ここでは、初めてでも取り組みやすいように、基本的な始め方を4つのステップに分けて解説します。

STEP1:どんな人を採用したいか決める

TikTok採用を始める前に、まずはどのような人材を採用したいのかを明確にすることが重要です。年齢層や職種、求める人物像(明るい・挑戦志向など)を具体的に言語化しておきましょう。

ターゲットが曖昧なままでは、発信する内容に一貫性がなくなり、誰にも刺さらないコンテンツになってしまいます。どの層に届けたいのかを明確にすることで、動画の企画や表現の方向性も定まりやすくなります。

STEP2:投稿する内容の方向性を決める

ターゲットが定まったら、次に発信する内容の方向性を決めます。社員の日常や仕事の裏側、オフィス紹介、1日の流れなど、どのような情報を伝えるのかを整理しましょう。

TikTokでは、企業のリアルな姿や雰囲気が伝わるコンテンツが好まれる傾向があります。誰に何を伝えたいのかを意識しながら、視聴者にとって価値のある内容を設計することが重要です。方向性を明確にしておくことで、継続的な発信もしやすくなります。

STEP3:動画を作成・投稿する

方向性が決まったら、実際に動画を作成して投稿します。撮影はスマートフォンで問題なく、まずは気軽に始めることが大切です。投稿頻度は週2〜3本を目安に、継続して発信していきましょう。

なお動画作成では、最初の数秒で興味を引く工夫が重要です。「新卒1年目のリアル」や「この会社ヤバいです」など、思わず見たくなる切り口を意識します。

また、テロップやトレンド音源を活用し、1本あたり15〜30秒程度にまとめることで、最後まで視聴されやすくなります。

動画作成のポイント
① 最初の3秒で興味を引く
② 1本15〜30秒を目安にする
③ テロップを入れる
④ トレンド音源を使う

STEP4:応募導線を整える

TikTokに動画を投稿するだけでは採用にはつながらないため、応募までの導線設計が重要です。TikTokのプロフィール欄に採用ページのリンクを設置し、興味を持ったユーザーがすぐにアクセスできる状態にしておきましょう。

また、動画内のテロップや説明文で「詳しくはプロフィールへ」などの一言を添えることで、次の行動を促しやすくなります。TikTokで認知を獲得し、外部サイトで応募につなげる流れを意識することがポイントです。

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TikTok採用の成功ポイント

TikTok採用は、ただ動画を投稿するだけでは成果につながりません。ポイントを押さえて運用することで、認知拡大や応募につながりやすくなります。

ここでは、成果を出すために意識したいポイントについて解説します。

1.トレンドを意識する

TikTok採用で成果を出すためには、トレンドを意識した発信が欠かせません。

TikTokは他のSNSと比べても若年層の利用者が多いプラットフォームであり、流行の移り変わりが非常に速いのが特徴です。そのため、流行している音源や企画、編集スタイルを取り入れることで、動画が多くのユーザーに表示されやすくなります。

トレンドを活用することで視聴数の伸びにつながり、より多くの潜在候補者へリーチできる可能性が高まります。ただし、単に流行を追うだけでなく、自社の採用ターゲットや伝えたい内容に合っているかを見極めることが重要です。

トレンドと自社らしさを掛け合わせることで、共感が得られるコンテンツにつながります。

2.社内の協力を得る

TikTok採用を成功させるためには、社内の協力体制を整えることが重要です。

動画には社員が登場するケースが多く、現場の協力がなければ継続的な発信は難しくなります。撮影への協力や企画への参加など、無理のない形で関わってもらえる体制をつくることがポイントです。

また、現場のリアルな声や日常を取り入れることで、より信頼性の高いコンテンツになります。採用担当者だけで完結させるのではなく、複数の部署と連携しながら進めることで、発信の幅も広がります。

一方で、「会社にやらされているように見える」「入社後に出演を強要されるのではないか」といったネガティブな印象を持たれる可能性もあります。そのため、出演はあくまで任意とし、社員の意思を尊重した運用を徹底することが大切です。
継続的に運用していくためにも、社内の理解を得ながら取り組むことが求められます。

3.複数のSNSを連携し運用する

TikTok採用の効果を高めるためには、他のSNSと連携して運用することも重要です。

TikTokは認知拡大に強みがある一方で、応募まで完結させる機能は限定的です。そのため、InstagramやX(旧Twitter)、自社の採用サイトなどと組み合わせて活用することで、より効果的な導線を設計できます。

たとえば、TikTokで企業の魅力を知ってもらい、詳細情報は他のSNSや採用ページで補足する流れをつくることで、理解を深めてもらいやすくなりますし、複数の接点を持つことで、応募へのハードルを下げることにもつながります。

それぞれのSNSの特性を活かしながら役割分担を明確にすることで、採用活動全体の効果を高められるでしょう。

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4.PDCAを回す

TikTok採用で成果を出すためには、PDCAを回しながら改善を続けることが重要です。

投稿した動画の再生数や視聴維持率、いいね数、コメント数などのデータを確認し、どのようなコンテンツが反応を得られているのかを分析します。その結果をもとに、企画や構成、表現を見直していくことで、より効果的な発信につなげられます。

一度の投稿で成果を判断するのではなく、複数の動画を通じて傾向を把握することがポイント。仮説と検証を繰り返しながら改善を積み重ねることで、運用の精度が高まっていきます。

継続的に振り返りを行い、改善を繰り返すことが、TikTok採用を成功に導く鍵となります。

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TikTok採用を成功させるために

今回はTikTokを利用した採用活動について解説してきました。

視聴時間が伸びている動画を採用活動に活用する企業は年々増加しています。特にTikTokなどの動画SNSは職場環境や人間関係、社風を伝えるための優れたツールです。

一方で、経営陣のビジョンや会社の強み、各種の社内制度など動画では伝えきれない企業の魅力もあります。採用活動の効果を最大化するためには、動画SNSだけでなく、企業理解を多面的に深められるプラットフォームの併用を検討しましょう。

Wantedlyなら、文化や制度、メンバーの魅力など企業の素顔が伝えられるため、動画SNSとの相乗効果が期待できます。無料トライアルもご用意していますので、ぜひ一度お問い合わせください。

自社の魅力を発信!TikTok採用×Wantedlyの活用方法

TikTok採用の効果を最大化するためには、他の採用チャネルと組み合わせて活用することが重要です。

TikTokは拡散力が高く、企業の雰囲気や社員の人柄を直感的に伝えることに長けています。一方で、詳細な情報の訴求や応募への導線設計には限界があるのも事実。そこで有効なのが、Wantedlyとの併用です。

WantedlyはSNS機能を備えた新しい形の採用チャネルで、従来の求人サイトのように条件面だけで訴求するのではなく、ミッションや価値観といった企業の本質的な魅力を伝えられる点が特徴です。

エンジニアやデザイナー、セールスなどWeb領域に強い若年層ユーザーが多いという特長があります。ストーリー機能を活用すれば、文化や制度、メンバーの人柄など企業の素顔を発信でき、共感を軸としたマッチングにつなげられます。

また、中途採用だけでなく新卒・パート・アルバイト・インターンなど幅広い層への募集ページを無制限に作成できるほか、カジュアル面談やミートアップといった応募前の接点づくりにも対応。「今すぐ転職は考えていないが、良い話があれば聞きたい」という潜在層へのアプローチにも力を発揮します。

TikTokで広く認知を獲得し、Wantedlyで企業理解を深めて応募につなげる。この役割分担を意識して運用することで、採用活動全体の精度は大きく高まります。

単独のチャネルに頼るのではなく、それぞれの強みを活かした設計こそが、採用成功への近道となります。

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