「ポートフォリオは名刺」デザイナー志望が知るべき、ポートフォリオの極意とは?

本日のテーマは、ずばり「ポートフォリオ」。デザイナー志望の方なら、一度は悩んだことがあるのではないでしょうか?
先日ブース出展してきたイベントでも、デザイナーにポートフォリオの質問をする学生さんがたくさんいたことが印象に残っています。

そこで、グッドパッチのデザイナーである柿迫と内田に、「伝わるポートフォリオってどんなもの?」「デザイナーに必要なマインドセットとは?」などインタビューをしてみました!
柿迫はクライアントワークのデザイナー、内田は自社プロダクトProttのデザイナーとして、それぞれ活躍しています。二人はグッドパッチの新卒採用の課題を考えたり、面接も担当しているメンバーなので、就活中の学生さんはぜひ参考にしてみてくださいね。

ポートフォリオは名刺と似ている

ーお二人のポートフォリオってどんな感じだったんですか?

柿迫 実は僕、ポートフォリオを作ったことがないんです(笑)。自分が作ってきたものを実際に見せて、それを実績として話してきたので、何か一つにまとめたものはないんです。

内田 僕も資料としてはまとめていないですね。新卒の時も中途の時もそう。代わりに、作ったものを自分のWebサイトにまとめていました。Webサイトを作るために自分でコードを書いたりしたので、そのWebサイト自体がポートフォリオの一部のような存在になりました。

柿迫 自分のポートフォリオをWebサイトで持ってる子、最近は多いですよね。

内田 テンプレートも充実しているから、コードを書いたことがなくても作れますしね。テンプレートを使っているからどうとかは、あまり気にしないです。

柿迫 そうそう。むしろ、どのような観点でそのテンプレートを選んだのかを知りたい。いくらオシャレなテンプレートでも、伝わるものでなければ意味がないじゃないですか。

柿迫 ビジュアルの美しさはもちろんですが、伝わりやすさの観点でポートフォリオを作っているかどうかは大切ですね。「なぜこのテンプレートにしたのか」のWhyがあるといいなと思います。ポートフォリオの形式自体はもう本当に、シンプルなものでいいんですよ。

内田 そうですね。ポートフォリオの見た目よりも、その中身を重視しています。9:1くらいの割合。

ーポートフォリオの中身には何を求めますか。

内田 グッドパッチのデザイナー選考では、課題を出しているんです。UIをどんな風に考えて作るのかといったことは、提出していただく課題で見ることができるので、ポートフォリオは課題の前段階という立ち位置です。
そこで、ポートフォリオでは、アウトプットそのものだけではなく、それまでの過程も見るようにしています。例えばどんな人にインタビューをして、どんなインサイトを得られたのか。そこからどんなアイデアにたどり着いたのか、という。

柿迫 どんなものを世の中にアウトプットしていて、それが心を揺さぶられるデザインかどうかですね。そのアウトプットに至るまでに、ユーザーのインサイトをちゃんと見つけられているか、分析と深掘りをできているかどうかを知りたいです。

内田 あとはポートフォリオに抑揚があるといいと思います。何をアピールしたいのかが明確だと、面接官にも強みが伝わりやすいです。
例えば美大の試験でやるデッサンは、その人にスキルかどれだけあるのかを測りやすい。UIデザイナーの場合も同じで、自分がどういうスキルを持っているのか伝えようとしていることが大事だと思います。設計を見てほしいのか、ビジュアルを見てほしいのか、などが明確になっているポートフォリオは、見やすいです。

ーポートフォリオの立ち位置は、名刺に近いのかもしれませんね。

柿迫 そうだね。名刺にいろんな肩書きが書かれていても、その人の本当のスキルは測れないけど、何に専門性を持っているかは分かるのと一緒です。だからポートフォリオは履歴書と合わせて、最初の関門と考えてもらえるといいと思います!

内田 こちらから出す課題では「決められた時間内にどこまでできるか」を見れるけど、ポートフォリオは時間をかけようと思えばいくらでもかけられちゃうので、ポートフォリオだけでスキルを判断することは、グッドパッチではしていないです。

ロジックとセンスがデザイナーの武器になる

ーここまでのお話で、デザインには伝えるためのロジックが欠かせないということが分かりました。反対に、センスは求めないのでしょうか?

内田 時々、ロジックを超えていいものを作る人っていますよね。

柿迫 いますね。そういう人と会うと、自分は「そろそろ廃業しようかな」って思う時もある(笑)。

内田 僕が今一緒に働いているベルギー出身のデザイナーは、まさにそんな人。だけど彼の場合も、センスだけではなく、自分の中にロジックを持っているんでしょうね。だから伝わるデザインが作れる。すごいなと思います。

ーロジックを超えたセンスって、どんな訓練をすれば身につくのでしょうか?

柿迫 アートディレクターの水野学さんは、自身の著書で「センスは知識からはじまる」と仰っています。僕は美大卒でありませんが、毎日どんなデザインを見ているか、どれだけの数のデザインに触れているかで、センスは少しずつ研ぎ澄まされてくるものだと思いますよ。

内田 あとは、デザインの見方かな。「いいデザインを見てインプットしましょう」ってよく聞くけれど、そこで大切なのは「そのデザインをどんな視点で見ているか」ってことだと思うんです。

内田 視点がたくさんある人は、一つのデザインから、たくさんのインプットを得られる。表層だけを見ずに「なんでこのUIってこうなってるんだろう?」とか、Whyをスピーディーに分析できる人が、センスを持っている人と言えるのかもしれませんね。

柿迫 デザイナーって、街を歩いていても、常に何かを観察しているような人が多いと思います。
僕は電車に乗っている時は、中吊り広告を必ずチェックするようにしています。まず自分の視点でポスターを見てから、周りの乗客を観察してみるんです。それで、ポスターに目を向けている人はどんな人で、逆に興味がなさそうな人はどんな人かを考えたりしてます。アートには自分の視点さえあればいいのですが、デザイナーは、いい視点をどれだけ持っているかどうかが大事ですね。

内田 視点をどれだけ持っているかって、アートとデザインの違いにもつながりますね。デザイナーは、一般的な視点と自分の視点、両方を持っていないといけない。

柿迫 だからデザイナーには、ロジックもセンスも必要ですね。どっちが大事と言い切るのは難しいですが、いくら素晴らしい表現があっても、根本のロジックがしっかりしていないと、ビジネスの世界では戦えない。デザイナー志望の人には、アートではなくデザインをするという意識を持ってほしいと思います。

チームで働くからできること

ーお二人が「こんなデザイナーと働きたい!」と思う人って、どんな人ですか?

内田 チームで働くことができる人ですね。これは極論ですけど、僕はデザインを作るだけならフリーランスでもいいと思っていて。それでも、なぜグッドパッチで働くのかというと、チームで働いてバリューを出すことに価値を感じているからなんです。なので一緒に働くなら、そこに価値を見出せる人と働きたいな、と思います。

柿迫 僕も全く同じです。先ほど、デザイナーは色んな視点からものを見ることが大事だと話しましたが、人間なので、一人だとどうしても限界があるんですよね。でもチームで働いていると、メンバーの色んな視点からフィードバックがもらえる。「これどうですか?」と聞くことができる。そんな環境は、デザインのクオリティを上げてくれるし、ユーザーやクライアントの課題を解決するためにはチームで働くことがマストだと思います。世の中にある優れたデザインって、ほとんどがチームから生まれているんじゃないでしょうか。iPhoneだって、一人じゃ絶対作れないですよ(笑)!

内田 名前が出ているのは一人だけど、そのデザインに関わっている人たちは何人もいますもんね。

柿迫 新卒のデザイナーにあえて求めるとしたら、遊び心です。新卒の方だからこそ持っている視点があるはずなので、それをふんだんに持ってきてほしいなと思います。課題も遊び心を持たせた内容にしているので、いかに真剣に、遊び心を持たようとしているかを見せてほしいです!

インタビュー後記

二人のデザイナーに、「ポートフォリオについて意見を聞かせてください!」とお願いして始まった今回の企画。インタビューをするまでは、私自身、ポートフォリオそのものの形式にばかり考えが集中していました。

でも、話を聞き始めると、ポートフォリオは自分のことを相手に伝えるための手段なんだと分かりました。自分のことを相手に伝えるためには、悩んだ過程やボツになったアイデアもさらけ出すことが大切で、はじめから完璧を目指す必要はないんですよね。
「ポートフォリオは名刺と似てる」と気づいたことで、目に見える部分ばかりに捉われない視点を持つことができたので、この記事を読んでくれた皆さんも、少し前進できたのではないでしょうか。

グッドパッチでは、デザインの力を信じるメンバーたちが、チーム一丸となって日々プロダクトに向き合っています。共感してくれた方は、ぜひ一度お話を聞きにいらしてください。お待ちしております!

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