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セールス→人事→福岡拠点立ち上げ。超スピードでキャリアを横断する25歳が目指すもの。

「スタートアップのスピード感」と聞いて、皆さんは具体的に何を思い浮かべますか?組織としての意思決定の速さ?それともPDCAを回すスピード?

いずれももちろん当てはまるのですが、自分次第でキャリアをスピーディに立ち上げられるチャンスが多いことも、スタートアップならではの醍醐味です。

今回の社員インタビューに登場するのは、現在主に福岡を中心とした西日本のエリアセールスを統括している椿原 脩平(つばきはら しゅうへい)。内定先の総合商社を辞退してウォンテッドリーに新卒入社してからというもの、セールスから人事を経て福岡事業所立ち上げと、2年目にしてハイペースに経験を重ねています。

自らの意志のもとに挑戦のフィールドを拡大してきた椿原くん。「スタートアップのウォンテッドリーだったから、ここまでの経験ができた」と語る彼の、ビジネスマインドや野望に迫ります。

米国留学、イスラエルでインターン、そして上京。北海道から飛び出した青年の“使命”

椿原 脩平です。この前お客さんに「40歳くらい?」なんて言われたんですが、実はまだ25歳です(笑)。ウォンテッドリーにはインターン生として学生時代から関わってきて、2017年に新卒として入社しました。

出会いは大学4年のとき。僕は大学を休学して1年間インターンをしようと考えていました。働くことについてまだどこかピンときていなくて、進路を決める前に自分なりにもっと理解したかった。

当時、交換留学生としてアメリカに留学をしていました。帰国する前に、Wantedly Visitで見つけたイスラエルの会社でインターンをすることにしたんです。イスラエルは帰国する途中にあるしちょうどいいと思って。え?途中じゃないですか?(笑)

もともと僕は母子家庭で育ったという事情もあって、将来への使命感みたいなものが強かった。自分の市場価値を上げたかったから、海外での就労経験は強みになると考えたんです。

そのインターン先が日本法人を作るということで、僕も参加するために日本に帰国することになりました。そこで出身の北海道から、東京に出てきました。2段ベッドの下だけで家賃4万5000円のシェアハウスに契約して。

ところが日本展開は時期尚早という判断になり、違うインターン先を探すことに。「どうしようかな〜」と思っていたら、たまたま会社の人がウォンテッドリーの人事マネージャーである大谷を紹介してくれたんです。その縁で面談をして、インターンとして入社しました。

総合商社から内定を獲得後、再びインターン入社

配属先はセールス。主に架電でクロージングするのが僕の役割でした。言葉遣いや所作、PCの使い方など、ビジネスの基礎を学びましたね。エンジニアを尊重する風土やスタートアップのスピード感ある文化にも初めて触れました。リテラシーの高いメンバーとの仕事は刺激的でおもしろかった。本当はもっとやりたかったのですが、家庭の事情のため1ヶ月ほどで最初のインターンを終えることになりました。

その後は別の会社でインターンをしたり、学生団体で活動したり。そして就活の結果、総合商社に内定をもらいました。入社までの間にまたインターンでもしたいなぁと思っていたら、たまたまウォンテッドリーのビジネスメンバーから声がかかって。不思議な縁ですね。再びインターンとして参加することになりました。

内定先の総合商社の方も、着々と内定式や諸手続きを行っていて。ただその中で漠然と、昔ながらの日本企業独特の文化やお作法の存在感を感じていました。これだけの大企業で自分のやりたいことをスピーディーに実現させていくのはとても難しそうに見えた。

スピードを求め、“人生を変えられた”ウォンテッドリーへ。

商社の内定を辞退してウォンテッドリーに入社しようと決めたのは、業務で外資系企業に商談に行った日のこと。プロダクトが大好きだったので、どんな会社なのだろうととても楽しみだったのですが、実際に行ってみると日本法人の裁量権は思ったより限られているようで驚きました。そこで改めて気づいたんですよね、ウォンテッドリーの裁量権の大きさやスピード感に。

それに自分はWantedly Visitに結構人生を変えられてるんです。イスラエルのインターン先をはじめとした複数のインターン先をWantedlyで見つけて、そこから今につながる出会いがあったり。人が集まりづらいスタートアップが共感採用を成功させているのもわかった。世の中に貢献しているこのサービスが大好きだったのも決め手でした。もう入寮の手続きも済ませた2月末でしたが、商社の内定を辞退してウォンテッドリーに新卒入社することを決めました。

「キャパでカバーした」人事時代のハードワーク

入社後は、まずインサイドセールスの立ち上げに関わりました。プレイヤーとして商談をしまくる傍、インターン生の採用もしていて。彼らの育成やマネジメントのオペレーションを仕組み化していく中で、人事はより経営に近い視点で組織を見られるところがおもしろそうだなと思った。当時は人をもっと増やしていかなければいけないタイミングだったのですが、メンバーの少なさゆえに採用がビハインド気味でした。そこで自分が手をあげて、1年目の9月から人事に移りました。

人事での仕事は大変でしたが、とても勉強になりました。当時、人事は僕も含めて2人だけ。ツールも未導入で、オペレーションの仕組みも整っていないのに、採用目標はとても高くて。

プランニングを見直して、採用広報も強化してイベントをたくさん企画して……。「何が当たるかわからないからやれることは全部やろう。キャパでカバーする!」という気合いでやってましたね。「採用って大変だな」ってことや、仕組み化の重要性、属人化させずチームで行うことの大切さに気づきました。

“スタートアップシティ”福岡で、一人きりのエリアセールス立ち上げ

そこから今の仕事場である福岡へ転勤することになるのですが、これも希望を出していたんですよね。福岡市は市をあげて“スタートアップシティ”と銘打って地域振興をしていて、ベンチャー誘致にとても積極的。スタートアップのハブということで以前から興味があった。次なる拠点候補地として福岡が上がっていたから、「それなら自分が行きたい」と言ったのが通りました。

福岡での仕事は楽しいです。最初は全くの一人拠点でした。精神的にきついのではという人もいるけど、自分の場合は無茶振りのボールが来てくれる方がいいみたいです。キャパオーバーになるような逆境の方が楽しめるんです。もともとバスケをやっていたこともあり、体育会系の性格なのも影響しているかもしれません。大変ですけどね(笑)。

中心地のコワーキングスペースに入居し、そこで地道に現地企業や行政とのコネクションを作っていきました。主にお酒というツールを使って(笑)。福岡の人はお酒が大好き。夜が明けるまでお客さんと飲んでいることもあります。朝8時の飛行機に乗らなければならないのに、一晩中飲んで気づいたら朝の7時だったことも(笑)。

PCには福岡のスタートアップ企業のステッカーがびっしり。(地元北海道のステッカーもあります。)

「福岡を盛り上げたい」熱意を伝えること

現地の企業は学生時代の友人と起業したというようなところが多くて、リファラル採用がベース。媒体はまだまだ浸透していない印象でした。シンプルに、Wantedly Visitなら採用マーケティングや自社のブランディングにつなげられるということを紹介し続けて、今では現地のスタートアップの中核企業にも利用してもらえるようになりました。

目下の課題は新規リードの獲得。そのためには福岡を盛り上げたいという自分の気持ちを伝えることがすごく大切ですね。行ってみてわかったことですが、「スタートアップシティ」と銘打っていてもまだまだ企業の数は少なくて、どこもうまくいっているかというとそうじゃない。でもこんなに「スタートアップで地域振興する」と明言している都市は日本で他にない。「福岡でうまくいかなかったらどこもうまくいかない、ここで成功させましょう!」という熱意を、いつもお客さんに伝えています。

また福岡では、東京のように企業間の人事コミュニティがそれほど活発じゃなかったんですね。そこで人事の方を集めて採用のイベントを開催し、コミュニティづくりに取り組んできました。今ではWantedlyをご利用いただいている企業様同士、自発的なイベントも開かれているようです。

福岡で開催した人事ミートアップの様子。

事業所メンバーの強化も課題です。最初は一人だった事業所も、今では4人のインターン生に手伝ってもらっています。みんな会社への帰属意識が高く、素直で、いいチーム。我々と関わることで、インターン生の人生がもっと開けるようにしなくちゃいけないなという気持ちは常にあります。

自分きっかけで、時価総額4桁のインパクトにチャレンジできたら

やっぱり組織づくりには今もすごく関心があります。一人でできることには限界があるから、メンバーの力を最大化させて目的を達成することが大切。大きい話でいうと、BtoB SaaSというセグメントの中では日本でいちばんすごい組織を作ってみたい。そのチームに所属すること自体が憧れられる、プロ志向のチームを作りたいですね。他に行っても戦える優秀なメンバーが、同じミッションに共感して集まっているような。

そして僕も、組織をもう一段階スケールさせられるような仕事がしたい。もう一本事業の軸を作って、横展開させられるような人になりたいです。福岡での仕事がある程度形になったら、次は海外にチャレンジしてみたいんです。例えば自分がきっかけで、時価総額1000億円規模のインパクトにチャレンジできたら最高だなと思っています。

取材・文:山本 由里子
撮影・編集:加勢 犬

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