「仕事が楽しいなんて夢物語だ」
「仕事は生きるために仕方なく行う、退屈で我慢してやるもの。」
多くの方が一度はこんなことを聞いたり、思ったりしたことがあるのではないでしょうか?
転職や副業、多様な働き方が普及してきた今日においても、まだまだそんな考えは一般的かもしれません。
仕事を「給与を得るためだけの、辛くつまらないもの」から、「没頭できる対象」へと変えていきたい、そんな想いから誕生した Wantedly のミッションに、この度アップデートを加えました。
早速新たなミッションについてお伝えしたいところですが、まずは、我々が一貫して目指してきたこと、そして今回のアップデートにおいても変わらないことについてお話しさせてください。
「シゴトでココロオドルひとをふやす」という信念
2012年2月、転職はまだ一般的ではなく、終身雇用を前提にした就職活動も当たり前に行われている、そんな時に Wantedly は生まれました。
掲げたミッションは「シゴトでココロオドルひとをふやす」こと。
それは没頭し成果をあげ、成長実感を感じる人を増やすことです。この言葉はWantedlyの誕生時から一貫しており、新ミッションにおいてもそれは変わらぬ信念として継承されています。
各社が人と仕事の出会いを作る中で、我々が他ブランドと異なるところを一つ挙げるとしたら、「個人の働き手」を中心に考えているところと言えるでしょう。これまでのハイライトを少しご紹介。
会社の素顔や価値観が見れる場所
例えば、仕事に関するリッチなコンテンツを見れる場所を生み出したこと。
wantedly.com の TOPページ
仕事を探す際にテキストベースの情報しか見れない。働く人の顔や会社の雰囲気がわからない。Wantedly が生まれるまでは、そんなことは当たり前でした。
何のために会社が事業を行っているのか、どんなメンバーがどのような想いを抱いて働いているのか。そのような今まで公開されていなかった情報が、Wantedlyでは会社ページや募集やStory(ブログ記事)、プロフィールで豊かに表現できます。
会社に関するリッチなコンテンツ
会社の素顔や価値観が見れるようになったから、働き手も自分に合う会社を選ぶことができる。
そしてそれが「カルチャーに合う人が来てくれる」「うちっぽい人が応募してくれるんだよね」そんな企業側の喜びの声にもつながっていきました。
カジュアル面談という文化創造
もう一つ挙げるなら、人と会社の出会いにおいて「カジュアル面談」という新たな文化を作り出したこと。
カジュアル面談:お茶を飲みに行く感覚でカジュアルかつ、フラットに企業と話すこと。Wantedlyが新しく生み出した人と会社の出会い方。
カジュアル面談が生まれる前、人が仕事を探す際には最初から「志望動機は何ですか?」「自己PRをしてください」そう聞かれるのが当たり前でした。企業が選ぶ側、個人は選ばれる側というヒエラルキーが何食わぬ顔で存在し、ついお互いに良いところだけを見せあってしまう状況が続いていました。
両者が仮面を被ったまま本当にお互いが合うかを見極めるのは、非常に難しい。まずはフラットにカジュアルに話してマッチ度合いを判断し合えないものか。まるで恋愛でいう、最初のカフェデートのように。
そう考えた結果、Wantedlyでは最初の出会いを「カジュアル面談」とし、徹底してきました。
一方で、Wantedlyの提唱する新しいスタイルの浸透には時間がかかりました。
Wantedlyは利用企業が自ら手を動かして会社ページや募集、Storyを作る必要があるプラットフォームです。最初はカジュアル面談をする必要があります。
「募集記事を自分で書くだなんて時間がかかりすぎて無理」
「ただでさえ忙しいのに、カジュアル面談なんかできない」
新しいことを始めたときにはもちろん、なかなか導入に至らないこともありました。
働く一人ひとりがシゴトでココロオドルためには何が必要なのかを考え続け、そしてその先には利用企業の幸せも共存すると信じ、プロダクトやサービスを磨き上げ続け早10年以上。
Wantedlyのプロダクト思想に共感してくれる方々が少しずつ増えてゆき、Wantedlyのユーザ数は350万人を、登録企業数は37,000社を超えました。そして今では「カジュアル面談」という文化を拡大する新たなプレーヤーが生まれてさえいることを喜ばしく思います。
さて、「シゴトでココロオドルひとをふやす」ためには「没頭」が必要とお伝えしました。それを実現するための方法について補足します。
没頭するには?その3つの要素
シゴトでココロオドル、そのための最初のステップは先述の通り「没頭」です。そのためには自律・共感・挑戦という3つの要素が重要です。
- 共感とは、その仕事に意味があると思っている状態。
- 挑戦とは、簡単過ぎず、難し過ぎない最適な挑戦。
- 自律とは、仕事を自己判断で前に進めていきやすくする行動規範や判断基準、方針の整備によって実現します。
Wantedly において提供しているプロダクトは全てこの自律・共感・挑戦を実現させるためのものです。例えば Wantedly Visit は、会社やそこで働く人の想いを可視化し、カジュアルな対話を通じて自分が心の底から「共感」できる仕事との出会いを作ることを目指しています。
詳しくはこちらのDeckにて。
想いは変えず、歩む道を明確に。ミッションアップデートについて
「シゴトでココロオドルひとをふやす」という北極星に向かって、2012年の Wantedly のリリースから様々な道を探索する中で、最短ルートが見えてきました。
今回のミッションアップデートは、その道がどのようなものかを言語化し、ミッション実現を加速させるためのものです。
そうしてアップデートしたミッションは以下のとおりです。
「究極の適材適所により、シゴトでココロオドルひとをふやす」。では、「究極の適材適所」とは、何なのか?
究極の適材適所とは?
「シゴトでココロオドル」ために必要な自律・共感・挑戦の3要素を全て満たす、人と仕事の適材適所。
そしてそれが、一時的、局所的に実現されて終わるのではなく、構造的に、最適化がされ続ける状態。それが「究極の適材適所」です。
わかりやすくするために、一時的、局所的な適材適所の例を挙げましょう。
「共感や最適挑戦を伴った仕事を見つけることができたが、本人が歳を重ねるごとに、求める共感ポイントや最適挑戦度合いがずれてきた」
「デジタル人材のマッチングは成立するものの、他職種においてはなかなか成立しない」
「都市部では適材適所が起きているが、地方では適材適所の度合いが低い」
これらが典型的な一時的、局所的な適材適所です。
私達が目指すのは「シゴトでココロオドルひと」がマジョリティな世界の実現。
そのためにテクノロジーを活用した「究極の適材適所」によってあらゆる人がシゴトに没頭し、成果を出せるような「はたらくすべての人のインフラ」を構築していくこと。
これが我々が見据える、ミッション実現に向かう路です。
これからのWantedly
共感を軸にした人と仕事との出会いの創出、入社後のエンゲージメントの向上は、「究極の適材適所により、シゴトでココロオドルひとをふやす」というミッション実現のための一歩目にすぎません。我々はこのミッションに向かってこれからも全力疾走し続けます。
新たなミッションを掲げるWantedlyを、これからもよろしくお願いします。そしてミッションの実現に向けて新たな仲間を求めています。
「究極の適材適所により、シゴトでココロオドルひとをふやす」
このミッションに共感できるかも?と思ったら、まずはカジュアル面談しましょう。
新たな仲間を募集中