SNS採用のKPI設定とは?応募につながる指標の決め方と改善方法を解説

SNS採用で成果を高めるには、採用目標から逆算してKPIを設定することが重要です。フォロワー数やいいね数だけではなく、応募や採用につながる指標を継続的に確認することで、課題を把握しやすくなります。
本記事では、KPIとKGIの違いをはじめ、KPIの設定手順や目的別の指標例、よくある失敗例、成果につなげるポイントまで詳しく解説します。
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SNS採用でKPI設定が必要な理由

SNS採用では、あらかじめKPIを設定しておくことが大切です。しかし、なぜKPIが必要なのか、どのような役割を果たすのかが曖昧なまま運用しているケースも少なくありません。

ここでは、SNS採用でKPI設定が必要な理由について解説します。

フォロワー数やいいね数だけでは成果が判断できない

フォロワー数やいいね数は、投稿がどれだけ認知や反応を得ているかを把握する指標ですが、それだけで採用成果を判断することはできません。

というのも、反応したユーザーの中には採用ターゲットではない人も含まれるため、数値が伸びても応募や採用につながるとは限らないためです。

実際の成果を確認するには、プロフィールアクセス数や採用ページへのクリック数、応募数など、採用プロセスに近い指標まであわせて確認する必要があります。

認知を示す指標と採用成果を示す指標を切り分けて評価することで、SNS施策が応募につながっているかを正しく判断しやすくなります。

KPIを設定すると改善ポイントが明確になる

KPIを設定する最大の利点は、勘や感覚に頼らず、データに基づいて施策を判断できるようになる点です。

各指標の推移を確認することで、「そもそもリーチ数が不足している」「採用ページは見られているのに応募が少ない」など、どの段階に課題があるのかを把握しやすくなります。

課題が明確になれば、投稿内容や投稿頻度、導線設計など、改善すべきポイントを具体的に検討できます。

また、KPIは採用担当者だけでなく、SNS運用に関わるメンバー全員で目標や進捗を共有する指標としても有効です。共通の基準があることで認識のずれを防ぎ、チーム全体で改善サイクルを回しやすくなります。
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SNS採用におけるKPI設定の基本的な考え方

SNS採用で適切なKPIを設定するには、まずKGIとの違いや、KPIの種類を理解することが大切です。基本的な考え方を押さえておくことで、採用目標から逆算した指標を設定しやすくなります。

KPIとKGIの違い

KGIは、SNS採用で最終的に達成したい目標を示す指標です。例えば「今期中に2名採用する」「SNS経由で内定承諾者を1名獲得する」といった採用成果が該当します。

一方、KPIはKGIを達成するまでの進捗を確認するための中間指標です。応募数やプロフィールアクセス数、採用ページへのクリック数などを設定し、目標に向かって順調に進んでいるかを確認します。

KGI採用人数、内定承諾数など最終目標
KPI応募数、プロフィールアクセス数、採用ページクリック数など、途中経過を測る中間指標

たとえば「今期中に2名採用する」というKGIを設定した場合、以下のようなKPIを設定します。

▍最終目標(KGI)が「今期中に1名採用」の場合のKPI例

KGIの例(最終目標)今期中に1名を採用
KPIの例(中間指標)・リーチ数:月10,000件
・プロフィールアクセス数:月500件
・採用ページへのクリック数:月100件
・応募数:月5件

KGIとKPIを分けて設定することで、最終目標までの進捗を可視化しやすくなり、どの段階に課題があるのかも把握しやすくなります。

結果KPIと行動KPIを分けて考える

KPIは、「結果KPI」と「行動KPI」に分けて管理することが大切です。

結果KPI応募数・面接実施数・内定承諾数など、成果そのものを表す指標
行動KPI投稿数・DM送信数など、日々の行動を表す指標

結果KPIとは、応募数や面接実施数、内定承諾数など、採用活動の成果を示す数値です。一方、行動KPIは、投稿数やDM送信数など、成果につなげるために日々実施する行動を数値化したものを指します。

この2つを分けて管理するのは、成果が出ているかどうかにかかわらず、日々の運用状況を可視化できるようにするためです。特にSNS採用では、認知拡大のように、応募や採用といった直接的な成果をすぐには期待しない段階も多く、結果KPIだけでは「順調に進んでいるのか」を判断しにくい場合があります。

行動KPIをあわせて管理することで、「必要な行動は実施できているが、まだ成果につながっていない」のか、「そもそも行動量自体が不足している」のかを区別しながら運用できます。

エンジニア職の中途採用を1名募集する場合を例として挙げると、結果KPIと行動KPIを以下のように整理できます。

▍エンジニア職の中途採用を1名募集する場合の一例

結果KPIの例・最終面接合格:2名
・面接実施:5名
・応募数:10名
行動KPIの例・投稿数:15回/月
・ターゲット層へのDM送信数:50件/月
・社員紹介・現場密着系コンテンツの投稿頻度:月4回

結果だけでなく、その結果を生み出す行動もあわせて管理することで、改善につながる具体的なアクションを検討しやすくなります。

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SNS採用におけるKPI設定の手順

SNS採用におけるKPIは、最終目標から逆算して段階的に設定することが重要です。ここでは、KPIを設定する流れを4つのステップに分けて解説します。

1.最終ゴール(KGI)の数値と期限を設定する
2.ゴールから逆算してKPIを分解する
3.目安となる数値を決める
4.数値を測る方法を決める

STEP1:最終ゴール(KGI)の数値と期限を設定する

KPI設定の第一歩は、SNS採用で達成したい最終目標であるKGIを、数値と期限を含めて明確にすることです。

目標が曖昧なままでは、そこから逆算して設定するKPIも定めにくくなるため、「◯月までにSNS経由で2名採用する」のように、採用人数や内定承諾数を具体的な期限とあわせて設定します。

KGIは採用チーム内で共有し、SNS運用の目的を統一しておくことで、その後のKPI設計や進捗管理もスムーズに進められます。

STEP2:ゴールから逆算してKPIを分解する

KGIを設定したら、そこに至るまでに必要な中間指標をゴールから逆算して洗い出します。

たとえば「応募数」を増やすためには、その手前にある「採用ページへのクリック数」「プロフィールアクセス数」「リーチ数」など、応募に至るまでの各段階の数値を順番に整理していきます。

この際に役立つのが「KPIツリー」です。KPIツリーとは、最終目標(KGI)から各指標をツリー状に整理し、目標達成までの流れを可視化する考え方を指します。

最終目標と各指標のつながりを可視化することで、どの数値を改善すれば採用成果につながるのかを把握しやすくなります。指標同士の関係性を整理しておくことで、改善すべきポイントも見つけやすくなるでしょう。

STEP3:目安となる数値を決める

指標を洗い出したら、それぞれの目安となる数値を設定します。

数値の根拠としては、自社の過去実績や利用しているSNSの分析データを基準にする方法が挙げられます。実績があれば、自社の状況に合った現実的な目標が設定できます。

一方、実績データがない場合は、同業他社の公開事例を参考にする、あるいは数ヶ月ほど運用を試してみて、そこから得られた数値をもとに自社独自の基準値を作成するといった方法があります。

なお、一度設定した数値はそのまま使い続けるのではなく、運用状況に応じて定期的に見直し、より実態に合った目標へ調整することも大切です。

STEP4:数値を測る方法を決める

目安となる数値を設定したら、それぞれの指標をどのように計測するかも決めておきましょう。

たとえば、リーチ数やインプレッション数、いいね数などは、各SNSのインサイト機能で確認できます。

一方、応募までの導線を計測する際は、遷移先が「自社が保有するサイト」か「外部の採用プラットフォーム」かによって、適した計測方法が異なります。

自社の採用ページやオウンドメディアに遷移させている場合は、GA4などのアクセス解析ツールを設定することで、流入数や応募完了までのコンバージョンを計測できます。

一方、外部の採用プラットフォームに遷移させている場合、そのページは自社ドメイン外にあるため、GA4だけでは応募数やページ閲覧数までは追いきれません。この場合は、遷移先の媒体でどこまで数値を確認できるかを事前に把握しておくと、SNSからの流入後の反応も含めて分析しやすくなります。

あらかじめ計測方法を決めておけば、KPIを継続的かつ正確に管理しやすくなります。指標ごとに確認方法が統一されていないと、担当者によって集計方法が異なり、正確な分析が難しくなる可能性があるため注意しましょう。

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SNS採用におけるKPIの例【目的別】

SNS採用で見るべきKPIは、目的によって異なります。「認知促進」「エンゲージメント」「CV獲得」の3つに分けて整理すると、確認すべき指標や改善ポイントが明確になります。

目的指標見るポイント
【認知促進】
企業を知ってもらいたい
リーチ数投稿がどれだけ多くのユーザーに届いているか
インプレッション数投稿が画面に表示された回数
【エンゲージメント】
興味を持ってもらいたい
いいね数
コメント数
保存数
投稿内容に関心を持ってもらえているか
DMの返信率ダイレクトリクルーティングを実施する場合、個別のやり取りにどれだけ反応があるか
プロフィールアクセス数投稿だけでなく会社情報まで見てもらえているか
【CV獲得】
応募につなげたい
リンクのクリック数採用ページやブログ記事などへの遷移が発生しているか
応募数採用成果につながっているか

【認知促進】企業を知ってもらいたい場合の指標

認知促進を目的とする場合は、リーチ数やインプレッション数を確認しましょう。これらは投稿がどれだけ多くのユーザーに届いているかを示す指標であり、その後の応募につながる母集団を広げるうえで重要です。

ただし、数値の大きさだけで評価するのは適切ではありません。既存フォロワーへの表示が増えているだけなのか、それとも採用ターゲットとなる新規ユーザーまで届いているのかによって、施策の成果は大きく異なります。

また、投稿ごとのインサイトを確認する際は、フォロワー外へのリーチ状況にも注目しましょう。認知を広げる段階では、新しい採用候補者へ継続的に情報を届けられているかを確認することが重要です。

【エンゲージメント】興味を持ってもらいたい場合の指標

エンゲージメントを高めたい場合は、いいね数やコメント数、保存数、DMの返信率、プロフィールアクセス数などを確認します。これらは、ユーザーが投稿に関心を持ち、実際にアクションを起こしたかを把握するための指標です。

ただし、エンゲージメントが高いからといって、応募につながっているとは限りません。投稿への反応だけで判断するのではなく、プロフィールアクセス数や応募数など、次の行動につながっているかもあわせて確認することが大切です。

また、反応しているのが既存フォロワーなのか、新規ユーザーなのかという視点も欠かせません。数値の多さだけでなく、誰から反応を得られているのかまで確認することで、採用ターゲットへ適切にアプローチできているかを判断しやすくなります。

【CV獲得】応募につなげたい場合の指標

応募につなげる段階では、リンクのクリック数、応募数を重点的に確認します。これらは応募という成果に近い指標であり、採用プロセスのどこに課題があるのかを把握するうえで役立ちます。

たとえば、採用ページへのクリック数が少ない場合は、訴求内容や導線に改善の余地があると考えられます。一方、クリック数は十分でも応募数が伸びない場合は、採用ページの内容や応募しやすさを見直す必要があるでしょう。

CV獲得の指標は単独で評価するのではなく、エンゲージメントなど前段階の指標とあわせて分析することが重要です。応募数だけでなく、その過程の数値も確認することで、改善すべきポイントがより具体的に特定できます。

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SNS採用でよくあるKPI設定の失敗例

SNS採用においては、KPIを設定しても運用方法によって採用成果につながらないこともあります。ここでは、SNS採用でよくある3つの失敗例と、その原因を解説します。

フォロワー数だけを目標にしてしまう

フォロワー数だけをKPIにすると、採用成果につながりにくくなる可能性があります。

フォロワー数は企業の認知度を測る指標の一つですが、採用ターゲットではないユーザーも含まれるため、数が増えたからといって応募が増えるとは限りません。
また、フォロワー数を増やすこと自体が目的になってしまうと、本来アプローチしたい求職者ではなく、幅広い層へ向けた発信に偏ってしまう恐れがあります。

そのため、フォロワー数をKPIとして設定する場合は増加数だけでなく、採用ターゲットに近いユーザーへ情報が届いているかも確認しましょう。数だけでなく質もあわせて評価することが重要です。

KPIを決めただけで振り返りをしない

KPIは設定するだけでは十分ではなく、定期的に振り返り、改善へつなげることが重要です。

数値を記録していても、結果を分析しなければ課題は見えてきません。「応募数が目標に届かなかった」という結果だけを見るのではなく、リーチ数やクリック数など各指標を確認し、どの段階に課題があったのかを分析する必要があります。

KPIは改善のために活用してこそ意味があります。週次や月次など振り返りのタイミングをあらかじめ決めておくことで、分析から改善までのサイクルを継続しやすくなるでしょう。

指標を細かくしすぎて、何を見ればいいかわからなくなる

KPIを設定することは大切ですが、逆にKPIを増やしすぎると、かえって運用しづらくなることがあります。

SNSでは、リーチ数やインプレッション数、いいね数、保存数、コメント数、DM返信率など、確認できる指標が数多くあります。しかし、すべてを同時に管理しようとすると、担当者の負担が大きくなるだけでなく、どの指標を優先して改善すべきか判断しにくくなります。

まずは採用目的に直結する指標を3〜4項目程度に絞って運用し、必要に応じて管理する指標を増やしていくのがおすすめです。確認する指標を絞ることで、日々の分析や改善にも取り組みやすくなります。

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採用成果を高めるKPI設定のポイント

KPIは設定することが目的ではなく、運用状況を確認しながら改善を重ねることで成果につながります。ここでは、SNS採用の効果を高めるために意識したい3つのポイントを解説します。

・KPIが達成できないときは指標ごとに対策を変える
・定期的にKPIそのものを見直す
・数値だけでなくアンケートも組み合わせる

KPIが達成できないときは指標ごとに適した対策を検討する

KPIが目標に届かなかった場合は、指標ごとに原因を分析し、それぞれに適した対策を講じることが重要です。

たとえば、リーチ数やインプレッション数が伸びない場合は、投稿頻度や投稿時間帯を見直すことで改善が期待できます。一方、プロフィールアクセス数は多いにもかかわらず応募につながらない場合は、プロフィール文や採用ページの内容、応募までの導線に課題がある可能性があります。

指標ごとの課題考えられる原因対策例
リーチ数/インプレッション数が少ない・投稿頻度が低い
・投稿時間帯がターゲットの利用時間と合っていない
・投稿頻度を上げる
・ターゲットが見やすい時間帯(通勤時間・夜間など)に投稿する
いいね/保存が少ない・投稿内容がターゲットの関心と合っていない・ターゲットが知りたい情報(社員の声、働き方など)に内容を寄せる
応募が少ない・採用ページの情報が不十分
・採用ページとSNSの投稿内容が合っていない
・採用ページのリンク先情報を見直す
DMの返信率が低い・メッセージの内容が定型的で心に響いていない
・クロージングが選考案内になっていてハードルが高い
・個別に特別感のある文面に変える
・カジュアル面談案内に切り替え、心理的ハードルを下げる

このように、指標ごとに原因を切り分けて改善することで、効率的に成果の向上を目指せます。

定期的にKPIそのものを見直す

KPIは一度設定したら終わりではなく、採用状況や目的に応じて定期的に見直すことが大切です。

事業環境や採用ターゲット、採用の優先度は時間の経過とともに変化します。そのため、3〜6か月程度を目安に、現在のKPIが採用目的に合っているかを確認するとよいでしょう。たとえば、認知拡大を重視していた段階から応募数の増加を優先する段階へ移行した場合は、重点的に管理する指標も見直す必要があります。

状況の変化にあわせてKPIを柔軟に更新することで、SNS採用をより効果的に運用しやすくなります。

まとめ

▍SNS採用KPI設定のポイント
・KGIから逆算してKPI数値を決める
・結果KPIと行動KPIを分ける
・定期的に見直す
・改善サイクルを回す

SNS採用で成果を高めるには、採用人数や期限といったKGIを明確にし、そこから逆算してKPIを設定することが重要です。また、フォロワー数やいいね数だけではなく、プロフィールアクセス数や応募数など、採用成果につながる指標を継続的に確認し、改善を重ねることで成果につながりやすくなります。

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Wantedlyでは、アナリティクス機能により募集ページのPVや応募数を確認できるため、KPIに基づいた改善を進めやすくなります。KPIをもとに改善を繰り返しながらSNS採用を進めたい企業は、こうした機能を活用しながら運用していくのがおすすめです。

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