スタメンでは、12月1日〜25日まで note relay 2025 を実施しています🎄
今回はその企画の中で投稿されている記事を転載します。
スタメンの人や組織、事業など、リアルが詰まっている内容になりますので、ぜひ御覧くださいませ。
「会社はどんどん大きくなるのに、自分だけ置いていかれてる気がする」もし今、そんなふうに感じて焦っている人がいたら、このnoteを読んで「なんだ、こんな人もいるのか」と安心してもらえると嬉しいです。
こんにちは、株式会社スタメンの松宮です。
私が入社したのは2019年。まだ会社が上場する前で、社員数も50人くらいの頃でした。 そこから組織は200人規模まで急拡大。私自身は、営業、インサイドセールス、カスタマーサクセスといろいろ渡り歩き……気づけば入社6年目。
そして2025年から、マネージャーという役割を任されることになりました。
今のベンチャーのスピード感だと、入社半年でマネージャーになるのも珍しくありません。 そんな中、古株の私がなぜ6年もかかったのか。 そして、「何者でもない」と悩み続けた私が、どうやって組織の中で自分の役割を見つけていったのか。
今日は「マネージャーになった話」というよりは、そこに至るまでの「試行錯誤と武器探しの話」を、少しゆるめに書いてみようと思います。
😕ぶっちゃけ、後輩に抜かれるのはキツかった
上場前のカオスな時期からいるので、社歴だけは立派です。 でも、組織が大きくなるにつれて、しんどい現実に直面することになりました。
上場前から苦楽を共にしてきた「戦友」のような仲間たちは、気づけば部長になったり、さらに上のステージへ駆け上がっている。 「あ、自分だけ置いていかれてる?」という、強烈な焦り。
そこへ追い討ちをかけるように、優秀なメンバーが中途で入ってきては、あっという間に成果を出して昇進していく。 極めつけは、自分が教えていた後輩にまで先を越される現実。
「おめでとう!」と口では言いつつ、内心は結構……いや、かなりボッコボコでした(笑)。
当時は、何をやっても評価されていないような気がして、勝手に腐りかけていたんです。 「スタメンのこのスピード感に、自分はもう合わないのかもしれない」 「あれ、自分ってこの会社に必要なんだっけ?」
周りはどんどんと次のステージに行くのに、自分には飛び抜けた武器がない。いわゆる「器用貧乏」。
そんなモヤモヤと劣等感を、常に抱えていました。
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当時申込書をいただいた直後の写真。苦戦しながらほっとした瞬間。
🤏開き直って「つまみ食い」を始めた
そんな焦りの中で私がとった行動は、「一点突破のスペシャリスト」を目指すこと……ではありませんでした。 むしろ逆で、「興味があること、必要なことには全部首を突っ込む」ことにしたんです。
その筆頭が、Salesforce、SQL、そして最近ではAI(Gemini)などのテック周りです。
Salesforceは、インサイドセールス(SDR)時代に「リードは増えたのに商談につながらない」という課題にぶつかったのがきっかけでした。
マネジメントでもないのに勝手にダッシュボードをいじり倒し、数字を可視化することで「どこで歩留まりが起きているか」を分析。これが後にCSになってからも、メンバーの行動マネジメントやチームの生産性向上に直結しました。
また、カスタマーサクセスマネージャーとして、エンタープライズ企業を担当した時には、SQLを学び始めました。 規模の大きな顧客を支援するには、なんとなくの感覚ではなく、「データを軸にした活用支援」が絶対に必要だったからです。
「プロダクトの管理画面で見れる数値だけじゃ足りない……」 そう思ってデータベースから直接数値を引っこ抜いて分析しているうちに、自分の中に「意思決定するための確かな武器」が増えていきました。
さらに最近は、AIも業務に組み込んでいます。 CSのオペレーションを自動化したり、顧客の複雑な課題特定をAIに壁打ち相手になってもらったり。これも気づけば「CSでAIのことならまつみやに」と言われるようになり、他部署からも相談が来るようになりました。
最初は「自分が楽をしたい」「面白そう」という動機でしたが、結果としてこれらが、私を支える大きな武器になっていったのです。
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社内ナレッジ共有会の決勝戦での1シーン
👀「マネージャー」になる前から、視座が変わっていった
こうして武器が増えてくると、仕事の仕方が少しずつ変わってきました。
自分の担当顧客だけでなく、プロダクト全体の数値を軸にした案件管理ができるようになる。 データという根拠があるから、部長や本部長に対しても「ここが課題だと思うので、こうしませんか?」と、CS全体のオペレーションについて対等に壁打ちができるようになる。
役職がついたからできるようになったのではありません。 武器を持って動き回っていたら、自然と視座が上がり、経営に近い会話ができるようになっていたんです。
また、教育に関しても同じです。 私自身、営業時代に鳴かず飛ばずで苦労し、CSでも苦戦して解約を出した経験があります。 「同じ思いをさせたくない」という一心で、勝手に教育カリキュラムや仕組みを作り続けてきました。
その結果、新人が早期に立ち上がったり、教え子がすごいスピードで昇進したり(悔しいけど嬉しい!)。 そうやってピープルマネジメントのようなことを試行錯誤しながら続けてきた結果として、「時間はかかったけれど、気づけばマネージャーという役割が追いついてきた」というのが、正直な感覚です。
🧗マネージャーはゴールじゃない。これからの話
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受賞された瞬間。ようやくスタートラインに立てた感覚でした。
そんなわけで、入社6年目にしてようやくマネージャーになりました。 でも、これをゴールだとは全く思っていません。むしろ、ここからが本番です。
会社はまだ拡大中で、組織の課題は山積みです。 これまでは「自分の武器」を増やすフェーズでしたが、これからは「組織全体の戦力」を引き上げていくフェーズだと思っています。
- AIやデータを活用して、CS全体の生産高を爆上げする。
- 誰が入ってきても早期に活躍できる、教育基盤を作る。
- そして、CSという枠を超えて、事業全体にバリューを出せる存在になる。
「器用貧乏」と言われるのが怖かった私ですが、今ではこう思います。 「全部できるなら、全部つなげて組織を強くすればいいじゃないか」と。
もし今、組織の中で「自分は何者なんだろう」と悩んでいる人がいたら。
焦らず、目の前の「興味」や「課題」に手を伸ばし続けてみてください。
その一つ一つの積み重ねが、いつか必ずあなただけの武器になり、あなたにしかできない役割を運んできてくれるはずです。
今もし同じような悩みを抱えられている方の、少しでも背中を押せる記事であれば幸いです。
最後に…
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