採用広報の手法6選|手法ごとの効果や成功事例を紹介

近年採用活動における広報活動である、採用広報に注目が集まっています。

しかしいざ採用広報に取り組もうとすると、何からはじめたら良いかわからない方は多いのではないでしょうか。

本記事では採用広報の成功事例とともに、採用広報で効果的な手法をご紹介します。

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採用広報とは

採用広報とは、求職者へ向けた広報活動です。

入社時に検討材料となる情報や、はたらくイメージをもちやすくするための情報を提供します。

・入社後の具体的な業務
・自社の文化・風土、雰囲気
・チーム内でのコミュニケーション

など、入社しないとわからない情報を言語化して発信する点が特徴です。

現在、労働人口の減少が大きな問題になっています。労働者の数が減ると、企業間では労働者を取り合うことになります。

そのような採用市場において、自社を選んでもらうために、採用広報は重要なのです。

採用広報の基本事項の解説は以下の記事で取り上げています。ぜひご覧ください。

【参考】採用広報とは?成功させるポイント・メリットを徹底解説【事例付き】
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruiting_pr/

採用広報を成功させるためには

では、採用広報の施策を成功させるには、どのような点に注意するべきでしょうか。

ポイントを3つ紹介します。

1.ターゲットにあった情報・手法の選択

採用するポジションや人数によって、ターゲットは既に設定していると思います。

※まだターゲットを設定されていない方はこちらの記事を参考にぜひ設定してみてください

採用広報ではまず、ターゲットに適した情報や、手法を選択します。

情報選択の際は、発信できる情報を羅列するだけでは意味がありません。自社にとって魅力的な情報を選出し、魅力となる部分を言語化する必要があります。

制度など目に見える形にかかわらず、文化や風土も言語化してみましょう。

▼会社の魅力を構成する5つの要素
・仕事内容:どんな仕事をするのか。やりがいに感じる部分は何なのか。
・事業内容 :どういうビジネスモデルなのか。社会にどんな役に立っているのか。
・社員 :どんな社員が働いているのか。どういう想いで入社している人がいるのか。
・文化 :会社で大切にしていることは何か。他社と違う会社文化は何か。
・制度 :実際にどんな制度があり、どういう背景でその制度が作られたのか。

また、言語化した魅力とターゲットをふまえて、最適な手法を選択しましょう。

テキストにすると短い情報や、候補者ペルソナが若年層の場合にはSNS、しっかりとしたテキストで伝える場合はオウンドメディアなど、相性の良いツール選択が重要です。

具体的な手法については後の章で解説します。

2.社員の協力

採用広報は上募集するポジションや年次に近い社員はもちろん、彼らを支えるチームメンバーや上司の協力がなければ成功しません。

採用広報には、社内のコミュニケーションや関係がそのまま反映されるという意識で、社員との協力体制をつくっておきましょう。

社員を巻き込んだ採用広報体制の構築についてはマネーフォワード様の事例が参考になります。以下記事で詳しく紹介していますので、ぜひご確認ください。

【参考】マネーフォワードが語る採用広報の本質と体制の作り方【Event Report】
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/eventreport_20210224/

3.定期的な効果測定

採用広報はすぐに結果は出ません。継続することが大切ですが、そのためには定期的な効果測定が欠かせません。

なんとなく閲覧数やアクセス数を見るのではなく、アクセス・応募・選考進出など、細かなフェーズごとに考慮する数字を決めておくことが大切です。

また、定量的な数字だけでは「良い」「悪い」を判断しにくいという側面もあるでしょう。

定性的な目標もうまく使いながら、適切な効果測定を行いましょう。

採用広報のオススメ手法6選

では、採用広報にはどのような手法があるのでしょうか。具体的な内容に加え、期待できる効果も見ていきましょう。

1.SNSの運用

手軽に開始できる方法として、SNS運用が挙げられます。TwitterやInstagramなどの一般的なSNSはもちろん、採用に特化したSNSであるWantedlyやYOUTRUSTも含まれています。

採用に特化した採用広報SNSは、既にプラットフォームが構築されているため、必要最低限の素材で開始できます。また採用に特化しているからこそ、必要な項目がうまく整理されており、初心者でも気軽に取り組めるでしょう。

採用広報SNSは、既に転職などの意欲が顕在化している人へリーチしやすいことから、多くの候補者へのアプローチが期待できます。採用に力を入れていきたい場合には、まず取り入れるべき手法と言えます。

採用におけるSNSの具体的な紹介は以下の記事で行っています。ぜひご確認ください。

【参考】SNS採用とは|成功事例12選と特徴や活用ポイントを解説
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/social_recruiting/

2.ブログ記事の発信

採用広報において、ブログ記事などで定期的な情報発信も大切です。近年はWantedlyやnoteなど、世界観をつくりながら情報発信できるプラットフォームが増えたため、取り組みやすくなっています。

記事は、オンライン上に残る企業の財産です。TwitterやFacebookのように探しにくくならず、検索機能によってすぐ見つけられます。

テーマごとにアーカイブしておけば、候補者が好きなタイミングで情報収集をおこなうことが可能です。長い目で見ても、非常に有効な施策です。

3.自社メディアの運用

新たにメディアを開設する手間を省きたい場合は、採用サイトなどの既存メディアを活用する手段もあります。

自社メディアは、採用情報が蓄積している認識が候補者にもあるため、アクセス数を稼ぎやすい可能性があります。知名度に不安がある場合や、ひとつのプラットフォームでアクセスを増やしたい場合には、自社メディア活用がオススメです。

採用におけるオウンドメディアの運用方法は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひご確認ください。

【参考】採用オウンドメディアとは?5社の成功事例から考える始め方
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/media/

4.採用イベントの実施

直接候補者と顔を合わせて実施するイベントも、採用広報の重要な施策です。

会社説明会のようなオフィシャルなものから、異業種交流会のカジュアルなもの、さらには技術交流会など、募集するポジションに合わせて実施しましょう。

イベント開催は、記事などを通して「感じた雰囲気が本物なのか?」という点を、候補者に判断してもらう場として有効です。回数を多く実施するのではなく、必要なタイミングを見極めて開催するのがオススメです。

【参考】採用イベントで候補者を惹き付ける|開催に向けた4ステップを紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/selection_event/

5.企業説明用・採用資料の公開

SNSやブログ記事は、体系立てて自社情報を理解してもらうのが難しい難点があります。そこで有効なのが、会社説明会用の資料や、採用資料を公開し、候補者にいつでも見てもらえる機会をつくっておくことです。

候補者は順を追って企業情報を確認できるため、どのような点が気になるのか、追加で聞きたい点はどこかを確認することが可能です。

また「情報公開している」という点が、候補者にとって安心感を与える場合もあります。

6.採用動画

社員インタビューやオフィス風景などを動画にして公開すれば、文章だけでは伝わりにくい企業の魅力やリアルな雰囲気を伝えられます。視覚的な訴求ができるため、ブランディングとしても効果的です。

コンテンツ企画や動画制作に時間やコストがかかるものの、一度制作すればさまざまな場面でくり返し活用できます。企業説明会などのイベントで活用するのはもちろん、SNS・自社メディア・YouTubeなどの動画配信プラットフォーム上で公開すれば、多くの人材にリーチでき、企業認知度の向上や応募数の増加が期待できます。

【参考】採用動画の効果とは?魅力的にするために押さえるべきポイント
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruit_movie/

なおWantedlyでは、4つの動画制作オプションを提供しています。「採用動画の作り方がわからない」「採用動画を作ったものの、なかなか見てもらえない」と悩んでいる企業にオススメのサービスです。

動画制作オプションの詳細はこちらで解説しています。ぜひあわせてご確認ください。

【参考】ウォンテッドリー、採用動画における課題を解決するための新たな動画メニューをリリースhttps://www.wantedly.com/companies/wantedly/post_articles/361354

採用広報のトレンド【新卒・中途別】

近年の求職者は、どのような企業情報を求めているのでしょうか。新卒・中途別に、求職者の傾向やトレンドを解説します。

新卒採用は「わかりやすさ」がカギ

HR総研では、「学生が選ぶ印象のよかった採用ホームページTOP20」を公表しています。アンケート結果を見ると、学生からは以下の特徴をもつ採用サイトが支持されているようです。

学生から好評な採用サイトの特徴
・シンプルでわかりやすいデザイン・UIで、必要な情報がしっかり整理されている
・社員紹介ページが多く、キャリアのイメージがしやすい
・社員の人柄や仕事のやりがいが伝わってくる

一方、以下の特徴をもつ採用サイトは不評のようです。

学生から不評な採用サイトの特徴
・デザイン・UIが煩雑で、求めている情報になかなかたどり着けない
・福利厚生の紹介がメインで、実際の働き方や仕事内容がわからない
・情報量が多すぎて、伝えたいことがわからない

学生の心をつかもうとするあまり、デザインやインパクトを重視する企業は多いかもしれません。しかし、実際に学生が求めているのは「情報の場所のわかりやすさ」「仕事内容・社風に関する情報」です。

サイトデザインやアニメーションにコストをかけるよりも、学生のニーズを正しく理解し、自社の働き方や魅力が伝わるようコンテンツを洗練させたほうが効果的でしょう。

引用:第128回 2022卒学生が選ぶ印象の良かった「採用ホームページ」と「インターンシップ」

なお、「自社の魅力がわからない」「どんな情報を発信したらよいかわからない」と悩んでいる方は、以下の記事をご確認ください。視点や切り口を変えることで、自社ならではの魅力や価値を見つけられるでしょう。

【採用の新常識】上手くいかない採用から脱却するために必要な考え方https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/recruiting_textbook

中途採用は「仕事内容」がもっとも重要

株式会社ONEの調査によると、20代〜30代の求職者が採用サイトでもっとも知りたい情報は「仕事内容」。次いで、「企業情報」「福利厚生」に関する情報が求められています。

したがって新卒採用と同様に、中途採用の場合も具体的な仕事内容や働き方に関するコンテンツを充実させるとよいでしょう。

また、ウォンテッドリー株式会社が独自に行った調査によると、近年ではパーパス(企業の存在目的や社会的意義)を重視する求職者が増えています。

したがって、「何のために(ミッション)、どのようなゴールを目指しているか(ビジョン)」も積極的に発信するとよいでしょう。

【参考】ウォンテッドリー、企業のパーパスと採用に関する調査結果を発表https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/pr_purpose/

採用動画は「インタラクティブ動画」がトレンド

新卒採用・中途採用ともに、採用動画では動画内にクリック要素があり、視聴者の選択によってシナリオが分岐する「インタラクティブ動画」がトレンドです。

インタラクティブ(Interactive)とは「対話型・双方向型」という意味。視聴者のアクションが動画コンテンツに反映されることで、企業と視聴者(候補者)の双方向のコミュニケーションが実現します。

従来の「視聴するだけ」の動画と違い、参加型で「最後まで飽きずに楽しく視聴できる」のがインタラクティブ動画のメリットです。通常の動画よりも制作コストはかかりますが、企業理解の促進・エンゲージメント向上には非常に有効でしょう。

【参考】採用動画の最新トレンド|制作のコツ・注意点も紹介
https://www.wantedly.com/hiringeek/recruit/movie_trend/

採用広報の成功事例5選

最後に、採用広報で成果をあげている企業事例を5社ご紹介します。ぜひ各社の手法やコンテンツを参考にしてみてください。

1.and factory株式会社

and factory株式会社は、母集団形成だけでなく選考中の意向上げも目的として採用広報しています。

会社の想いや社風に共感してもらえることを重視しており、選考中の候補者へ社員インタビュー記事を送ることで企業理解度と志望度の向上に成功。

エージェントとのコミュニケーションにおいても、採用広報記事を活用することで、自社が求める人物像の解像度を上げることに成功しています。

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2.株式会社Donuts

株式会社Donutsは、認知度向上と母集団形成を目的に採用広報を開始。従来の母集団形成はエージェントに頼っていたため、採用広報によってコスト削減も図っています。

Wantedlyのストーリーでは、週1本のペースで「人」を切り口としたコンテンツを中心に投稿。採用したいポジションから逆算して、取材する人材や情報を決めています。

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3.LINE株式会社

採用広報の中でも、ブログ記事更新に力を入れ、成功しているのがLINEです。

会社として採用広報の役割を担うのではなく、社員個人が「人事」「採用」などのトピックを更新しています。

個が際立つことで優秀人材であることが強調され、LINE社に興味がある候補者を惹くコンテンツとして大きな役割を担っています。

青田努(@AotaTsutomu)|note
LINE ←PwCとか ←Amazonとか ←リクルートとか。人事したり、メンターしたり、講師したり、たまにバズったりしています。■■

4.株式会社Gunosy

Gunosyでは、Wantedlyの募集記事やストーリーを有効活用し、採用広報を行っています。

候補者目線に立つとリアルな情報が発信されていて安心できます。

社内の忘年会など、通常入社後しか見られない情報が発信されている点は大きな魅力といえます。

Gunosyの会社情報 - Wantedly
Gunosyの魅力を伝えるコンテンツと、住所や代表・従業員などの会社情報です。Gunosyは、データとアルゴリズムの力で良質なコンテンツを届けるサービスを展開してきました。 現時点で累計6290万ダウンロード(2023年3月現在)を超える国内最大級の情報キュレーションサービス「グノシー」「ニュースパス」「auサービスT...

5.株式会社ミラティブ

ミラティブでは、会社説明会資料を「採用候補者への手紙」と位置付け、広く公開しています。また、ただ公開するだけでなく、公開した情報を自社の大きなトピックスとともに他のSNSで告知することを徹底しています。

候補者に対してオープンなコミュニケーションを取るというミラティブの思想が資料から見えており、候補者が安心できる情報発信が魅力です。

SNSで「採用候補者様への手紙」を公開した企業が目指す、理想の組織と採用のあり方
株式会社ミラティブによる「採用候補者様への手紙」。一夜にしてシェア・拡散され候補者はもちろん企業の人事担当者や経営者に大きな影響を与えました。手紙を公開した背景は?どのような狙いがあったのか。そしてそれを実現させた同社の組織とは?同社代表の赤川さん・廣田さんにお話を伺いました。

まとめ

本記事では、採用広報の成功事例とともに、採用広報で効果的な手法をご紹介してきました。

自社が求める人材を明確にした上で、最適な採用広報の手法を見つけていきましょう。

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