カジュアル面談は、選考前に企業と候補者がフラットに話し、互いの理解を深める場です。売り手市場が続く中、面接前に候補者との接点を作り、自社の理解を深めてもらう機会としてカジュアル面談を導入する企業が増えています。
本記事では、カジュアル面談と面接の違い、進め方や事前準備、成功のポイントや失敗例、活用シーンや事例までを、採用担当者向けにわかりやすく解説します。
【関連記事】カジュアル面談の質問例
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採用成功につながるカジュアル面談の極意とは?

- カジュアル面談を実施しても、なかなか成果につながらない
- 面談担当者によって内容や質がバラついてしまう
効果的なカジュアル面談には、正しいやり方が欠かせません。
そこで、カジュアル面談の実施方法やポイントをまとめた「カジュアル面談の極意」をご用意しました。採用につながる面談にしたい方は、ぜひ資料をご覧ください。
カジュアル面談とは?

カジュアル面談とは、選考前に候補者と社員がカジュアルに話をして、互いの知りたい情報を交換する機会のことです。
企業が候補者に対して一方的に質問する面接よりもフランクな雰囲気で、企業と候補者がお互いの理解を深めるために行う面談といえます。
企業がカジュアル面談を導入する背景
労働人口の減少によって採用競争が激化している今、転職顕在層だけでなく、まだ転職意欲が固まっていない転職潜在層へのアプローチが重要になってきています。
カジュアル面談は「選考」ではないため、応募書類の提出が不要で、候補者側の応募・参加のハードルが低いのが特徴です。そのため、「試しに話を聞いてみたい」といった転職潜在層や、従来の採用活動では出会えなかったハイレベルの人材にもリーチできます。
またカジュアル面談は、近年拡大しているリファラル採用やダイレクトリクルーティングの入り口としても活用されます。
売り手市場が続いている今、まずは採用を前提としないカジュアルな接触機会を設け、いかに企業認知度・志望度を高められるかが採用成功のカギといえるでしょう。

実際、就職・転職情報サービスの「学情」の2023年調査によると、カジュアル面談を「実施している」企業は4社に1社(29.1%)にのぼり、検討中の企業を含めると全体の約8割にのぼることがわかりました。従来は中途採用を中心に活用されてきましたが、近年は新卒採用で導入する企業も増えており、売り手市場が続く中、選考前に候補者と接点を持つ手法として定着しつつあることがうかがえます。
加えて、ウォンテッドリーが2025年8月に実施したカルチャーに関する意識調査では、企業のカルチャーを知るために「カジュアル面談に申し込む」と回答した社会人が約6割に上ります。求職者にとってカジュアル面談は、企業カルチャーを見極めるための主要な情報収集手段になりつつあり、採用側にとっても自社の理解を深めてもらえる貴重な機会なのです。
出典:学情「経験者(中途)採用動向調査2023」
出典:ウォンテッドリー株式会社「カルチャーに関する意識調査」(2025年8月)
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カジュアル面談と面接(選考)の違い
カジュアル面談と面接の大きな違いは、合否判定がないところです。また、企業が候補者に対してアピールするケースも多く、企業が評価される場にもなります。以下に、カジュアル面談と面接それぞれの違いをまとめました。
| 比較軸 | カジュアル面談 | 面接(選考) |
|---|---|---|
| 目的 | 相互理解・情報交換 | 候補者の適性を評価・選考する |
| 合否 | なし(合否判定を目的としない) | あり |
| タイミング | 応募前が一般的 | 応募後 |
| 質問の方向 | 双方向(候補者からも質問) | 主に企業→候補者 |
| 準備書類 | 原則不要 | 履歴書・職務経歴書など |
| 服装 | 自由〜オフィスカジュアル | スーツが基本 |
「カジュアル面談なのに志望動機を聞かれた」「一方的に質問されて、企業理解が深まらなかった」といったケースは、候補者の不満や不信感、ひいては企業イメージの低下につながりかねません。カジュアル面談と採用面接の違いを正しく理解し、互いのニーズを満たせるようにしましょう。
【関連記事】面談と面接はどう違う?
カジュアル面談を実施するメリット
企業がカジュアル面談を行うメリットは、大きく分けて次の3つです。それぞれ詳細を解説していきます。
| ・転職潜在層にリーチできる ・動機づけできる ・ミスマッチを防げる |
転職潜在層にリーチできる
カジュアル面談は「選考」ではないため、候補者側の応募・参加のハードルが低いのが特徴です。したがって、従来の手法では出会えなかった転職潜在層や優秀層にもリーチできます。
また、カジュアル面談を通して自社のファンになってもらえれば、今すぐの応募に至らなかったとしても、将来の転職先候補として考えてもらえる可能性があります。
これからの採用は、従来の短期決戦の採用スタイルから、求職者に想起される存在となるための「リクルートメント・マーケティング」への切り替えが必須です。マーケティング起点の採用戦略の考え方は以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。

動機づけできる
カジュアル面談では、企業説明や質疑応答によって候補者の企業理解を深められます。1対nの企業説明会よりも、候補者の知りたい情報や興味を引く情報をピンポイントで提供できるため、効果的に動機づけできるでしょう。
初めは選考を受ける気のなかった候補者が、カジュアル面談を通じて企業の魅力を知り、応募や内定に至るケースはよくあります。
ミスマッチを防げる
カジュアル面談は合否判定がないため、候補者が本音ベースで話しやすいのが特徴です。企業選びで重視している点・これまでの経験やスキル・転職にあたって不安に感じていることなど、候補者の率直な意見や価値観が知れるため、ミスマッチ防止がはかれます。
特に、求職者・企業側ともにカルチャーマッチを見極める場として活用すると非常に効果的です。考え方やキャリア感などの話題の中で、自社の組織文化にマッチするかどうか見極められると、ミスマッチを防止できます。
【関連記事】カルチャーフィットとは?
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また、応募前のカジュアル面談の段階で、企業側が等身大の情報を提供することもミスマッチ防止につながります。企業の良いところだけでなく、まだ整っていない部分も包み隠さず伝えることで、入社後のギャップによる早期離職を防げるでしょう。
【関連記事】採用ミスマッチが生じる原因とは?
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採用成功につながるカジュアル面談の極意とは?

- カジュアル面談を実施しても、なかなか成果につながらない
- 面談担当者によって内容や質がバラついてしまう
効果的なカジュアル面談には、正しいやり方が欠かせません。
そこで、カジュアル面談の実施方法やポイントをまとめた「カジュアル面談の極意」をご用意しました。採用につながる面談にしたい方は、ぜひ資料をご覧ください。
カジュアル面談を実施するデメリット
カジュアル面談は複数のメリットがある反面、採用工数が増え、採用担当者や協力する現場社員の負担が増える点はデメリットといえます。しかし、カジュアル面談を通じて双方のマッチングを確かめたり、候補者の動機づけや企業理解の促進を行ったりすることで、母集団の質や選考通過率が高まり、結果として全体の採用効率は上がる可能性が高いでしょう。
質の高いカジュアル面談を実施するためには、社員の協力が不可欠です。負担にならないように、現場業務をバックアップしたり、業務量を調整したりするなどの配慮が求められます。また経営トップから「優秀な人材の採用は、社運をかけたプロジェクト」であると発信してもらうことも効果的です。
【関連記事】スクラム採用とは?
カジュアル面談の事前準備(企業側)
カジュアル面談をスムーズに進めるためには、事前準備が重要です。以下では、面談を実施する採用担当者が押さえておきたい3つの準備ポイントを紹介します。
- 候補者へ事前に資料を渡しておく
- 採用担当者から質問することをまとめておく
- 候補者が知りたい情報を持つメンバーをアサインする
候補者へ事前に資料を渡しておく
リファラル採用やスカウト経由でカジュアル面談する場合、候補者の企業理解はほとんど0に近い状態です。そのため、以下のような企業理解を深められる資料を事前に送付しておきましょう。

事前に資料を送付しておけば、候補者は「基本情報を押さえた上で、さらに一歩踏み込んで聞きたいこと」を面談当日までに考えられるようになります。
また、前日のリマインドメールなどで、面談を担当する社員のプロフィールを簡単に伝えておくこともおすすめです。もしWantedlyを使っている場合は、事前に自身のプロフィールを送付しておきましょう。自身の経歴・価値観に目を通してもらえれば、安心感・信頼感を与えられ、候補者からの質問も生まれやすくなります。
Wantedlyのプロフィールの作り方は以下の記事で解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【関連記事】保存版 | 魅力が伝わる「Wantedlyのプロフィール」作りのTips
採用担当者から質問することをまとめておく
面談が終わってから「あれも聞いておけばよかった」と後悔しないよう、求職者への質問事項は事前にリスト化しておきましょう。
特に、転職理由や転勤の可否については面談中に聞くのがおすすめです。その後の面接でも聞ける内容ではありますが、合否に関係のない面談だからこそ本音ベースで聞くことができます。
| 質問のねらい | 質問例 |
|---|---|
| 転職・就活の状況を知る | 現在の転職活動の状況/他にどんな企業を検討しているか |
| ニーズ・価値観を知る | 転職・就職先に求める条件の優先順位/仕事選びで大切にしていること |
| ミスマッチを防ぐ | 現職(前職)で感じていた課題/どんな環境で力を発揮しやすいか |
| 志望度・関心を確認する | 自社のどこに興味を持ったか/募集内容で気になっている点 |
カジュアル面談で求職者に聞くべき内容は、こちらの記事で解説しています。
【関連記事】カジュアル面談の質問例・NG質問・進め方
候補者が知りたい情報を持つメンバーをアサインする
似た経歴のメンバーや、エンジニア・デザイナーなど専門職では現場社員を同席させ、業務・働き方の理解を深めてもらいます。
オンラインで実施する場合は、通信環境や画面共有を事前に確認し、対面よりも意識して相槌や表情でリアクションを取ると、フランクな雰囲気を作りやすくなります。資料は画面共有だけでなく事前送付も併用すると、候補者が後から見返すことが可能です。
また、担当者の服装はスーツを避け、オフィスカジュアルなど少しくだけたスタイルで臨むと、候補者も話しやすい雰囲気で臨めます。ただしラフすぎると企業イメージの低下につながるため、清潔感は保つようにしましょう。
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カジュアル面談の進め方・当日の流れ

カジュアル面談は、次の6つのステップで進めましょう。
1.アイスブレイクも兼ねて自己紹介する
2.合否に関係のない面談であることを改めて確認する
3.候補者の状態・ニーズを確認する
4.候補者のニーズにあわせて企業の魅力を伝える
5.候補者からの質問に答える
6.ネクストステップを案内する
ここからは、それぞれのポイントやトーク例を紹介していきますので、「どんな順序で何を話せばよいかわからない」という方はぜひ参考にしてください。
| ステップ | 目的 | トーク例 |
|---|---|---|
| 1.アイスブレイクも兼ねて自己紹介する | 緊張をほぐし、話しやすい空気をつくる | 出身地・趣味など共通点を見つけられる話題も添える |
| 2.合否に関係のない面談だと改めて確認する | 候補者の不安を払拭する | 「選考の合否とは一切関係ありません。何でも聞いてください」 |
| 3.候補者の状態・ニーズを確認する | 伝えるべき情報を見極める | 「なぜ今回参加しようと思ったか」「他にどんな企業を見ているか」 |
| 4.候補者のニーズにあわせて企業の魅力を伝える | ニーズにあわせて動機づけする | 良い面だけでなく、合わない可能性がある点もあえて伝える |
| 5.候補者からの質問に答える | 疑問を解消し、信頼を高める | 「仕事以外のことでも大丈夫です、何でも聞いてください」 |
| 6.ネクストステップを案内する | 当日中に選考への案内をする | 次の選考ステップ・日程感を具体的に伝える |
1.アイスブレイクも兼ねて自己紹介する
まずは、アイスブレイクも兼ねて自己紹介からはじめましょう。最初のアイスブレイクでいかに緊張を和らげ、フランクな雰囲気を作れるかどうかが、その後の面談の質を左右します。
お互いに緊張している状態ではなかなか本音で話せませんし、採用担当者のパーソナルな部分が見えなければ候補者も自己開示できません。そのため自己紹介では、部署名や名前だけでなく、出身地・趣味・特技など、候補者との会話を広げられ、共通点を見つけられそうな項目まで伝えるようにしましょう。
自己紹介をきっかけに双方向のコミュニケーションをとることで、アイスブレイクだけでなく、候補者のパーソナリティを知ることにもつながります。アイスブレイクのポイントや具体的な質問例は、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【関連記事】面接のアイスブレイク・鉄板ネタ
2.合否に関係ない面談だと改めて伝える
自己紹介が終わったら、本題へ移る前に「合否に関係のないカジュアル面談」であることを改めて伝えましょう。
候補者の中には、事前に面談と言われていても「本当は選考なのでは?」と不安に思っている方や、カジュアル面談の目的や意図がわかっていない方もいます。
そのため「面接ではないので、選考の合否とは一切関係ありません。本日は◯◯さんに自社をより深く知っていただきたいと思っていますので、ぜひ何でも聞いてください。」など、候補者の不安を払拭するための一言を必ず入れましょう。
3.候補者の状態・ニーズを確認する
次に、候補者の状態やニーズを確認しましょう。候補者は面談の内容次第で今後選考を受けるかどうかを判断します。
したがって候補者の意向を高められる面談とするためには、候補者の状態やニーズを見極め、それに合わせて効果的な魅力づけをしていく必要があります。
「なぜ今回カジュアル面談に参加しようと思ってくれたのか」
「自社に対してどんなイメージがあるか」
「他にどんな業界・企業を見ているか」
「なぜ転職を考えているのか(中途採用の場合)」
「就職活動の軸は何か(新卒採用の場合)」
などと質問し、候補者の企業理解度や価値観を確かめ、この後伝えていくべき情報を整理していきましょう。
4.候補者のニーズに合わせて企業の魅力を伝える
続いて、3で得た情報をもとに企業説明していきましょう。
候補者が大切にしているのは事業の内容なのか、働き方なのか、企業風土なのか。候補者の反応も見ながら、柔軟に話を展開させていきます。
大切なことは会社のありのままの姿を伝えることです。どんな会社にも合う人と合わない人がいます。すべての側面を綺麗に伝えてしまうと、採用ができたとしてもミスマッチにつながる危険性も少なくありません。
例)20代前半若手、ベンチャー志向の場合 ベンチャー企業を中心に会社を探しているので、自身が成長できる環境を求めていることが伺えます。その点が確認できれば、そこに合わせて自社の具体的な魅力を伝えていきます。 例えば「ボトムアップの文化なのでやりたいことがあれば任せてもらえることが多い」「20代のマネージャーが多くマネジメントに挑戦できる機会がある」などといったことを伝えると、候補者がイメージしやすくなります。一方で、「研修等の教育制度が手厚いわけではないので、自分で学び取っていく覚悟が必要」などといった人によっては合わない部分もミスマッチが防げるようにあえて伝えていきましょう。 |
こういった魅力付けは、候補者が見ている他の企業との差別化も意識しながら行っていくとより高い効果が期待できます。
4のパートを誰が面談に出ても、一貫した内容を保ち続けることは簡単ではありません。こういった会社への理解のブレを防ぐためにも、上で紹介したような会社説明の資料を作成しておくことをおすすめします。
その際、カジュアル面談が資料の読み上げの場にならないように注意が必要です。候補者に事前に送ったり、説明しやすくしたりするためのツールとして活用していきましょう。
5.候補者からの質問に答える
企業説明が一通り終わったら、「他に聞きたいことや気になることはありますか?」と聞き、候補者からの質問に答えていきます。
候補者の中には、本当は聞きたいことがあるのに遠慮してしまう方も少なくありません。そのため、「仕事以外のことでも大丈夫ですよ。せっかくの機会ですので遠慮なく何でも聞いてください。」とハードルを下げるとよいでしょう。
もし可能であれば社内見学を実施し、時間の許す限りとことん候補者のニーズに応えて、魅力づけしていくのがおすすめです。
6.ネクストステップを案内する
最後に、ネクストステップとなる選考の案内をしましょう。
ネクストステップは、後日メールなどで案内するのではなく、当日中に案内するのがポイントです。時間が経つにつれ自社への興味・関心は薄れてしまうため、もっとも意向が高まっている面談の最後に案内することで選考参加率を上げられます。
特に、面談を通して「ぜひとも選考に参加してほしい」と感じた候補者に対しては、その旨を伝えた上で特別な選考フローへ案内するのがおすすめです。候補者の志望度をさらに高められ、優秀な人材の早期獲得につながります。
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採用成功につながるカジュアル面談の極意とは?

- カジュアル面談を実施しても、なかなか成果につながらない
- 面談担当者によって内容や質がバラついてしまう
効果的なカジュアル面談には、正しいやり方が欠かせません。
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カジュアル面談後の候補者へのフォロー・選考への引き上げ
カジュアル面談は、実施して終わりではありません。候補者の意向は面談当日から時間が経つほど薄れやすいといわれており、この間の対応が選考移行率を左右する要因の一つです。
具体的には、面談終了時に当日中に次の選考ステップや日程感を具体的に案内します。その後、当日中〜翌営業日を目安にお礼のメッセージを送り、疑問点の補足や関連資料を共有することで志望度を維持しましょう。
また、応募意思が固まっていない候補者にも丁寧に対応することで、将来的な再接点につながるタレントプールとして関係を保つことが可能です。「今すぐの応募には至らなかったが、半年後・1年後に応募してもらえた」といったケースは少なくないため、面談ごとの継続的なコミュニケーションが採用成果につながります。
カジュアル面談を成功させるポイント・注意点
ここでは、カジュアル面談を効果的に行うためのポイントを5つ紹介していきます。
せっかく面談の機会を設けても、候補者に悪い印象を与えてしまっては台無しです。双方にとって有意義な時間となるよう、ぜひこれから紹介するポイントに注意して面談を実施しましょう。
| ・面接にならないようにする ・リアルな情報で自社の魅力を伝える ・候補者からの逆質問に備える ・候補者体験(採用CX)を重視する ・よくある失敗例(NGパターン)を避ける |
面接にならないようにする
カジュアル面談で一番気をつけるべき点が、面接にならないようにすることです。
カジュアル面談は、選考の前段階。候補者は、まだ面接を受けるかどうか決めかねている状態です。そんな時に面接のような質問をしてしまうと「カジュアル面談と聞いていたのに、実際は面接だった」と悪い印象を与えてしまいます。
面接のような雰囲気を出さないようにするために、「候補者に企業の魅力を知ってもらうためのプレゼンテーションの場」くらいのイメージで取り組むのがおすすめです。
リアルな情報で自社の魅力を伝える
いいところばかり見せてしまうと、入社後にギャップを感じ、早期退職につながる可能性があります。いいところだけでなくまだまだな部分も伝え、ありのままの情報を伝えていきましょう。
自社の足りていない部分まですべて見せることで、企業理解を深めることだけでなく、自社への信用にもつながります。
候補者からの逆質問に備える
カジュアル面談は、双方向に質問することで相互理解を深める場であり、候補者が企業を評価する場でもあります。候補者からの逆質問にきちんと答えられるよう、回答や関連資料は事前に準備しておきましょう。
カジュアル面談では、以下の逆質問が多い傾向があります。
| ・どんな人が活躍しているか ・どんなスキルが求められるか ・どんなところにやりがいを感じるか ・今後はどんな事業に力を入れていく予定か ・面談担当社員の入社理由やキャリアプラン |
また、合否判定のない面談だからこそ、給与・残業時間・配属先・研修内容・福利厚生など、一歩踏み込んだ逆質問をされる可能性があります。
もしこのとき曖昧な回答をしてしまえば、候補者からの信用を大きく失ってしまうため、自社の労働条件や昇給制度はもちろん、平均残業時間・有給消化率・離職率・育児休業取得率・産休または育休後の復職率など、働きやすさに関連する数値は事前に調べて頭に入れておくのがおすすめです。また、社内報など、カルチャーや職場環境がわかる資料を用意するのも効果的です。

候補者体験(採用CX)を重視する
採用競争が激化している今、企業の立場は「選ぶ側」から「選ばれる側」へと変化しています。そして候補者は、採用活動における「体験」を重視して企業を選んでいるため、カジュアル面談を含む各採用プロセスにおいて「候補者が価値を感じる体験」を提供することが重要です。
候補者一人ひとりと真摯に向き合えば、たとえ採用に至らなかったとしても、自社のファン獲得や企業イメージ向上につながります。そのためカジュアル面談では、候補者一人ひとりのニーズに寄り添い、「参加してよかった」と思ってもらえるような内容や対応を心がけましょう。

よくある失敗例(NGパターン)を避ける
カジュアル面談で起こりがちな失敗パターンをあらかじめ把握し、対策を講じておくと、面談の質を一定水準以上に保てます。実務でよく見られる3つの失敗と改善のポイントは以下のとおりです。
| よくある失敗 | 何が問題か | 改善のポイント |
|---|---|---|
| 企業側が一方的に話し続ける | 候補者のニーズを把握できず動機づけにつながらない | 前半で候補者の状況・志向をヒアリングしてから話す |
| 整っていない点を隠して良い面ばかり伝える | 入社後ギャップによる早期離職を招きやすい | 弱みや課題も率直に伝え、信頼と定着につなげる |
| 次のステップを案内せずに終える | 温度感が下がり、選考への引き上げ機会を逃す | 面談の最後に必ず次のアクションを具体的に案内する |
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採用成功につながるカジュアル面談の極意とは?

- カジュアル面談を実施しても、なかなか成果につながらない
- 面談担当者によって内容や質がバラついてしまう
効果的なカジュアル面談には、正しいやり方が欠かせません。
そこで、カジュアル面談の実施方法やポイントをまとめた「カジュアル面談の極意」をご用意しました。採用につながる面談にしたい方は、ぜひ資料をご覧ください。
カジュアル面談の活用方法・実施すべきタイミング

カジュアル面談は「選考前」に企業と求職者が相互理解を深めるために行うものですが、採用チャネルによって活用方法や実施すべきタイミングは異なります。ここでは、具体的な採用フローへの組み込み方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ダイレクトリクルーティングの場合
ダイレクトリクルーティングの場合は、「スカウト→カジュアル面談→書類選考・面接」の順に行いましょう。
ダイレクトリクルーティングは企業側からアプローチする手法のため、候補者の意向や企業理解度は比較的低い状態です。そのため、まずはカジュアル面談に参加してもらうことと、カジュアル面談にて企業の魅力を十分に伝えることが採用成功のカギとなります。
スカウト文面にて「まずは会ってお話してみませんか?」と返信の心理的ハードルを極力下げることが重要です。カジュアル面談に招待する際の例文やスカウト返信率を上げる方法はこちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【関連記事】スカウトメールの返信率を上げるコツ
リファラル採用の場合
リファラル採用の場合は、「紹介→カジュアル面談→書類選考・面接」の順に行います。
リファラル採用における候補者は、自社の業務内容やカルチャーをよく知る社員が推薦した人材であるため、価値観のマッチングやパーソナリティの適性が見込めます。候補者自身も「もっと詳しく話を聞いてみたい」と思うほどには、自社に対して興味関心がある状態です。
しかし、万が一不採用になった場合、紹介者と候補者の関係に不和が生じるリスクがあります。そのためカジュアル面談では、採用担当者や現場社員からあらためて企業の魅力を伝え、あくまで「候補者本人の意思」で選考に参加するかどうか決めてもらいましょう。
企業理解度や志望度が低く、「友人に勧められたから」という理由のみで入社してしまうと、仕事のモチベーションが保てず早期離職してしまうおそれがあります。不採用時のトラブルを防ぐためだけでなく、社員の定着化をはかるためにも、カジュアル面談での動機づけは非常に重要です。
【関連記事】リファラル採用が失敗する理由とは?
求職者側から応募してもらう場合
採用サイトやSNSに窓口を設置し、求職者側からカジュアル面談に申し込んでもらう方法もあります。前述の2つのケースとは異なり、求職者からの応募を「待つ」パターンです。この場合の採用フローは、「求職者からの申し込み→カジュアル面談→書類選考・面接」の順になります。
例えば株式会社オノヤでは、採用サイトからオフィス見学・カジュアル面談の予約ができるようになっています。株式会社キーワードマーケティングのように、LINEの公式アカウントから気軽に申し込めるようにするのもよいでしょう。
引用:株式会社オノヤ 採用サイト、株式会社キーワードマーケティング LINE公式アカウント
このように常にカジュアル面談の窓口を設けていれば、工数をかけることなく母集団を形成でき、募集期間外の機会損失を最小限に抑えられます。つまりカジュアル面談は、閑散期における企業説明会の代わりとしても活用できます。
Wantedlyでは、募集ページに「話を聞きに行きたい」ボタンがあるため、求職者側から簡単にカジュアル面談に申し込めるようになっています。また、募集は掲載し放題で、ブログの投稿やダイレクトスカウトも可能です。

Wantedlyでできることや具体的な料金は以下のサービス資料にまとめています。ぜひ一度確認してみてください。
カジュアル面談の成功事例5選
ここでは、カジュアル面談を活用して採用成功した事例を5つ紹介します。各社の具体的な取り組みを参考にし、自社の採用に活かしましょう。
1.Dreamly Ltd
Dreamly Ltdでは、カジュアル面談を通してフロントエンジニア2名の採用に成功しています。
カジュアル面談を導入する前は「1人でも多く優秀なエンジニアを採用したい」という想いから、自社のよい点ばかりを伝えてしまい、結果として入社後のギャップやミスマッチが発生。
しかし、カジュアル面談にて自社のよい点だけでなく過去の失敗やまだ整っていない部分まで率直に伝えるようにしたことで、お互いの期待値を合わせられ、価値観の合う人材を獲得できるようになりました。
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2.株式会社スリーシェイク
株式会社スリーシェイクでは、カジュアル面談を通してエンジニアを中心に20名以上採用しています。
以前は、チェックリストをもとに求職者のスキルを見極めるための面談を実施していたものの、正確にスキルを把握するのは難しくアンマッチが発生。
そのため、面談の形式を「スキルを見極めるための面談」から「パーソナルな部分を知るためのカジュアル面談」へと変更しました。
カジュアル面談は複数名の社員と雑談する形式で、求職者が知りたいことに答えるスタンスで実施しています。
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3.メトロエンジン株式会社
メトロエンジン株式会社では、カジュアル面談を通して営業担当2名、カスタマーサクセス1名の採用に成功しています。
知名度のある会社ではないからこそ、いきなり面接するのではなく、カジュアル面談によってまずは企業理解を深めてもらうことを重視。
カジュアル面談にてざっくばらんに自社の魅力を伝えることで志望度を上げ、その後の選考・内定までつなげることに成功しています。
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4.株式会社PRUM

株式会社PRUMは「等身大のカジュアル面談」を目指し、以下の施策を行いました。
・スカウト文面に研修内容や入社後の流れを詳しく記載 ・カジュアル面談では候補者の希望や期待を丁寧にヒアリング ・カジュアル面談の流れをテンプレ化し、ヒアリングシートを作成 |
上記の結果、面談参加者の選考移行率は50%、選考に進んだ候補者の69%が内定承諾しています。同社の施策は以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【関連記事】入社者の8割をWantedlyで実現|PRUMのスカウト返信率25%超えの秘訣とは
5.株式会社favy

株式会社favyは「まず会ってみること」を大切にして、未経験の方や転職意欲がそこまで高くない人材ともカジュアル面談を行うようにしています。
実際に会ってみると、プロフィールには書かれていない魅力がたくさんあるため、経歴やスキルでスクリーニングしないようにしているそうです。
また同社は、「絶対に採用する」という温度感ではなく、あくまで自社のファンを増やす機会としてカジュアル面談に臨んでいます。その結果、候補者が聞きたいことを素直に聞けるリラックスした雰囲気を醸成できています。
同社の施策は以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひあわせてご確認ください。
【関連記事】ローコストで月間150件の応募を獲得|株式会社favyのファンを増やす採用サイクルの秘訣とは?

企業がカジュアル面談を実施する上でよくある質問
ここでは、カジュアル面談を実施する企業の採用担当者からよくいただく質問と、その回答をまとめます。
Q1. カジュアル面談と面接の違いはなんですか?
カジュアル面談と面接の主な違いは「目的」です。カジュアル面談は、応募前に企業と候補者が気軽に話し、相互理解を深める場(会社説明会に近い)であるのに対し、面接は選考の一環として行い、企業が候補者の適性を判断する場です。タイミングも、カジュアル面談は「応募前」、面接は「応募後」が一般的です。面談と面接の違いをまとめたこちらの記事も参考にしてみてください。
Q2. カジュアル面談で採用担当者は何を話せばいいですか?
採用担当者からは、自社の事業・チーム・カルチャー紹介や、募集ポジションの魅力を中心に伝えます。候補者には、簡単な自己紹介・職歴、興味を持ったきっかけ、今後のキャリアでやりたいことなどをヒアリングし、お互いの価値観や興味をすり合わせることがポイントです。具体的なトーク例や質問項目も参考にしてみてください。
Q3. カジュアル面談で候補者を質問攻めにするのはよくありませんか?
カジュアル面談での質問攻めは推奨されません。カジュアル面談は選考の場ではないため、入社を希望しているわけでもない候補者に対して深く問い詰めると、不快感を与え、企業イメージや志望度の低下につながります。企業と候補者それぞれのビジョンややりたいことを話し、共通点や互いにとっての魅力を見つける程度にとどめましょう。候補者への具体的な質問例も参考にしてください。
Q4. カジュアル面談で採否を判断してもいいですか?
カジュアル面談は選考の場ではないため、この段階での採否判断や合否連絡は控えるのが原則です。企業側が評価モードに入ると、候補者に「実質は面接だった」という不信感を与え、企業イメージや志望度の低下につながります。カジュアル面談で得た情報は選考プロセスの参考にとどめ、興味を持った候補者には後日、正式な選考エントリーを案内しましょう。
カジュアル面談を成果につなげる採用活動へ
売り手市場化と求職者の価値観の多様化を背景に、カジュアル面談の導入が進んでいます。自社を知ってもらい、互いの理解を深める機会として活用することで、採用成功につながるでしょう。
本記事で紹介した進め方・準備・失敗例を踏まえ、面談後のフォローまで含めて設計することで、候補者体験(採用CX)の向上と採用成果の両立が実現可能です。「そもそも候補者と出会えていない」「スカウトを送っても返信が来ない」といった課題を抱えている場合は、共感採用のプラットフォームであるWantedlyもあわせて検討してみてはいかがでしょうか。ミッションや価値観への共感でマッチングする仕組みにより、カジュアル面談との相性が良い候補者と出会いやすくなります。まずは自社の現状に合った運用ステップから、段階的に取り組んでみてください。
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- カジュアル面談を実施しても、なかなか成果につながらない
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効果的なカジュアル面談には、正しいやり方が欠かせません。
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