理系学生の採用に苦戦する企業は少なくありません。理系学生は文系学生より絶対数が少ない上、研究・実験と就職活動を並行しなければならない事情を抱えているためです。母集団形成の段階でつまずく採用担当者も多いのではないでしょうか。
本記事では、理系採用が難しいとされる理由から、理系学生ならではの強み、母集団形成の方法、成功のポイントまでを解説します。
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理系学生の採用が難しいといわれる理由
理系学生の採用が難しいといわれることには、いくつかの理由があります。主な理由は下記の5つです。
| ▍理系学生の採用が難しいといわれる理由 ・理系学生は絶対数が少ないから ・就活時期が見極めにくいから ・推薦・紹介で就職先が決まるケースが少なくないから ・大手企業や専門性の高い分野に応募が偏りやすいから ・エンジニア需要の増加で採用が難しくなっているから |
理系学生は絶対数が少ないから
理系学生は、そもそも絶対数が少ないことにより、採用が困難です。
文部科学省「学校基本調査」(2025年度)によると、大学生数は全体で約265万人、そのうち理系学生(理学部・工学部・農学部・医学部・歯学部)は約63万人にとどまります。
需要はあるものの、供給が伸び悩むという構造的な需給ギャップが、理系採用を難しくしているといえるでしょう。
就活時期が見極めにくいから
理系学生の就活時期が見極めにくいことも、採用が難しいといわれる理由のひとつです。
理系学生は3年生後半から研究室に配属され、実験やレポート、学会発表に時間を割きながら就職活動を進めます。そのため、文系学生より自由に使える時間が少なく就職活動の期間が限定されやすくなっています。その上、大学院進学を検討する学生も多いことなどが、企業側の見極めを難しくしているのです。
推薦・紹介で就職先が決まるケースが少なくないから
理系学生は、推薦・紹介によって就職先が決まるケースが少なくありません。こういった事情も、理系学生の採用が難しいといわれる理由です。
理系学生は、就職情報サイトだけでなく、指導教員や研究室の先輩からの紹介で就職先を決める傾向が文系学生より強くあります。就職情報サイトへの露出を増やすだけの母集団形成では、理系学生に届きにくくなります。
大手企業や専門性の高い分野に応募が偏りやすいから
大手企業や専門性の高い分野に応募が偏りやすいことも、理系学生の採用を困難にしています。
理系学生は、学んだ知識を活かせる仕事を求める傾向があります。そのため、応募は大手企業をはじめとする研究開発への投資が大きい企業、専門性の高い分野の企業に偏りやすくなるのです。
エンジニア需要の増加で採用が難しくなっているから
近年は、エンジニア需要の増加により理系学生の採用が難しくなっています。
IT業界ではエンジニアの人手不足が課題になっており、理系学生の獲得競争が激化しています。スタートアップ企業や外資系企業が早期の囲い込みを行うケースも少なくありません。こうした中、従来型の採用では有望な理系学生を獲得することが難しくなっているのです。
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理系学生を採用するメリット

理系学生は採用が難しいものの、採用に成功した企業には多くのメリットがあります。企業にとってメリットとなる理系学生の強みは、主に下記のとおりです。
| ▍理系学生を採用するメリット ・論理的思考に長けている ・数字を扱う力が高い ・専門性が高い ・粘り強さと目標達成力がある ・共同研究や発表で培った協調性がある |
論理的思考に長けている
論理的思考に長けている点は、理系学生の大きな強みです。
理系学生は、研究活動を通じて「仮説設定」「実験・検証」「結果分析」「改善」というサイクルを日常的に経験しており、曖昧な問題を要素分解し、筋道を立てて考察する姿勢が身に付いています。こうした思考プロセスは、原因と結果の関係が見えにくい課題に対しても、闇雲に手を動かすのではなく仮説から検証する動き方につながりやすい点が強みです。
数字を扱う力が高い
数字を扱う力が高い点も、理系学生の強みといえます。
理系学生は学生時代から実験データや統計処理など数値を扱う機会が多く、数字の裏にある意味を読み取り、根拠を持って判断する習慣が身に付いています。マーケティングの効果測定や財務分析のように、感覚ではなく数字を起点に意思決定する場面では、こうした素養がそのまま活かせるでしょう。
専門性が高い
理系学生は、化学・工学・情報科学など、文系では習得が難しい分野の専門知識を有しており、研究職・技術職で即戦力になりやすい傾向があります。たとえば材料開発や制御プログラムの研究テーマは、そのまま製品開発や生産技術の現場で活かせるケースも多く、専攻分野と業務内容が近いほど早期の戦力化が期待できます。
粘り強さと目標達成力がある
粘り強さと目標達成力がある点も、理系学生の強みです。
長時間におよぶ実験やレポート課題、研究テーマへの継続的な取り組みを通じて、結果が出るまでやり遂げる集中力と忍耐力が培われています。理系学生のこのような姿勢は、業務における目標達成力として評価される傾向があります。
共同研究や発表で培った協調性がある
研究室での実験の共同作業やゼミでの発表、学会準備など、理系学生は個人作業だけでなくチームでの協働を通じて成果につなげる経験を積んでいます。このような点も、理系学生の重要な強みです。
共同研究・発表の過程では役割分担や意見交換を頻繁に行っています。だからこそ、企業におけるプロジェクト型の仕事にも適応しやすいといえるでしょう。
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優秀な学生を採用する、長期インターンシップのススメ
インターンシップは優秀な学生を早期に囲い込む、会社の魅力を選考以外で知ってもらう機会を作るために、欠かせないものとなっています。
しかし、説明会の延長のような、1日~3日のインターンシップで優秀な学生に興味をもってもらえるのでしょうか。
この資料では、長期インターンシップを利用して優秀な学生を採用する方法、コツについてご紹介します。
理系学生の母集団形成の方法
続いては、理系学生の母集団形成の方法について解説します。理系学生の母集団を形成するには、主に下記の4つの方法が有効です。ぜひ参考にしてください。
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| ▍理系学生の母集団形成の方法 ・就職情報サイト ・大学・研究室への継続的な訪問 ・理系学生向けの合同説明会 ・個別スカウトによる直接アプローチ |
就職情報サイト
理系学生の母集団形成に役立つ方法のひとつは、就職情報サイトです。
就職情報サイトは幅広い求人情報を掲載しており、就活学生の大多数が登録・利用しているため、母集団形成の土台として機能します。ただし、理系学生向けの訴求を工夫しなければ他社の求人に埋もれやすく、成果につなげるには専攻に合ったキャリアパスを明示して差別化することが大切です。
大学・研究室への継続的な訪問
大学・研究室への継続的な訪問も、理系学生の母集団を形成する有効な方法のひとつです。
理系学生は、指導教員や研究室経由で就職先を決めるケースが少なくありません。だからこそ、研究室への訪問・OB社員による講演といった継続的な接点を持つことが重要といえます。寄付講座や共同研究テーマの提供など、大学側にもメリットのある形で接点を持つと、関係を継続しやすくなるでしょう。
理系学生向けの合同説明会
理系学生向けの合同説明会は、専攻に合致した母集団を形成できる有効な方法です。
説明会の場で技術職・研究職の社員が専門的な質問に答えられるようにすると、志望数が増えやすくなるでしょう。一方で、多くの企業が出展する大規模な説明会では他社に埋もれやすいため、専門性を打ち出すなどの工夫が必要です。
個別スカウトによる直接アプローチ
ダイレクトリクルーティングを活用し、研究テーマ・スキルの合致度が高い学生に個別スカウトを送ることで、研究に集中している理系学生にアプローチでき、母集団の形成が図れます。
候補者の研究内容に言及した個別性の高いスカウト文を作って送信すれば、返信率の向上につながるでしょう。
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理系学生の採用を成功させるポイント
理系学生の採用を成功させるには、いくつかのポイントを押さえることが大切です。主なポイントは下記の3つです。
| ▍理系学生の採用を成功させるポイント ・インターンシップで研究内容との接点を作る ・技術的な情報発信を強化する ・選考スケジュールを研究活動に配慮して設計する |
インターンシップで研究内容との接点を作る
理系学生の採用では、インターンシップを活用して研究内容との接点を作ることが大切です。
理系学生が研究活動などで培った専門性や経験を活かせる場としてインターンシップを行うと、業務との親和性を実感してもらいやすくなります。また、技術系社員が登壇する座談会・逆質問形式のプログラムなども、研究内容と業務の接続を伝える手段として有効です。
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技術的な情報発信を強化する
ウェブサイトなどを通じて、企業の持っている技術・開発環境・研究テーマといった情報の発信を強化すると、理系学生の関心を引くことができます。
特に、社員インタビューや開発プロジェクト事例など、専門性が明確に伝わるコンテンツなどは有効です。一度だけでなく、継続的に発信するとよいでしょう。
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選考スケジュールを研究活動に配慮して設計する
理系学生の採用を成功させるには、選考スケジュールを学生の研究活動に配慮して設計することが大切です。
時期によっては、選考日程が実験・学会発表などの予定と重なってしまうことがあります。これによって選考に参加できない学生を減らすため、オンライン面接や柔軟な日程調整を用意しておくとよいでしょう。また、内定者向けの予定なども研究活動に配慮して設定すると、入社意思が固まりやすくなります。
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理系学生の採用は接点の多様化とアプローチの具体性がカギ
理系採用を難しくしているのは、学生数の少なさそのものよりも、情報が届く経路の違いです。理系学生は研究・実験と就職活動を並行しているため、就職情報サイトへの露出を増やすだけの母集団形成では接点を持ちにくく、そうした事情への理解と配慮が採用成功の出発点になります。
就職情報サイトの露出だけに頼らず、研究室経由の接点を持つ、ダイレクトリクルーティングや採用広報などを行うといった方法を組み合わせることが母集団形成の近道です。ウェブサイトなどを通じた技術的な具体性に踏み込んだ情報発信なども、理系学生の親近感を醸成する有効な手段といえます。
Wantedlyでは、募集ページで技術・研究テーマの情報発信ができるほか、選考前のカジュアル面談を通じて、学生の研究スケジュールに配慮しながら相互理解を深めることができます。
理系人材を採用したい企業は、こうした仕組みを活用しながら自社に合う人材との出会いにつなげてみてはいかがでしょうか。
優秀な学生を採用する、長期インターンシップのススメ
インターンシップは優秀な学生を早期に囲い込む、会社の魅力を選考以外で知ってもらう機会を作るために、欠かせないものとなっています。
しかし、説明会の延長のような、1日~3日のインターンシップで優秀な学生に興味をもってもらえるのでしょうか。
この資料では、長期インターンシップを利用して優秀な学生を採用する方法、コツについてご紹介します。


