新卒採用をはじめるべき理由|4つのメリットを解説

「中途採用と平行して新卒採用をはじめたいけど、手間がかかりそう。」
「新卒採用の具体的なメリットがわからない」

新卒採用を検討しているが、具体的なメリットや始め方がわからずほったらかしにしている方も多いのではないでしょうか。

人材調達において、新卒採用は非常に有効な手段の1つです。具体的なメリットを理解してはじめれば、きっと優秀な人材を確保でき、理想の組織を創れるはずです。

本記事では、新卒採用を検討している採用担当者向けに、新卒採用によって得られるのメリットについて、中途採用と比較しながらご紹介しています。

新卒採用によって得られる4つのメリットとデメリット

新卒採用 メリット

新卒採用は将来有望な社員をイチから育てることができます。一方で、デメリットは、育成期間が必要という点です。

ではそれぞれを、より具体的にみていこうと思います。

▼新卒採用によって得られる4つのメリット
1.将来の幹部候補となる人材を獲得できる
2.採用コストを抑制できる
3.組織の活性化につながる
4.企業カルチャーを継承できる

1.将来の幹部候補となる優秀な人材を獲得できる

新卒採用の最大のメリットは、将来企業の中心を担う優秀な人材を獲得できる点にあります。毎年、多くの学生が社会人になるために、一斉に就職活動をします。そのマーケット規模は、中途採用とは比べ物になりません。

一般的に、企業の中心を担うようなポジションは採用の難易度が高いです。新卒採用であれば、ポテンシャルをもった人材をコストを抑えて採用することができます。

中途採用よりも早いうちから優秀な人材を数多く獲得できるということは、若いうちから育成し、企業独自のマインドを浸透させることにもつながります。他の企業を経験していない、まっさらなタイミングだからこそ、企業のカルチャーを浸透させることができます。

2.採用コストを抑制できる

新卒採用は、中途採用に比べ、採用コストを抑制することができます。新卒採用の採用単価は一人あたり約72.6万円。この費用には、会社説明の参加費用や求人媒体への掲載コストなどが全て含まれています。

一方、中途採用の場合、約84.8万円と約10万円の差となっています。新卒と中途をそれぞれ10人ずつ採用した場合、その差額は100万にまで膨れ上がります。

また、会社規模が大きくなればなるほど、中途採用の費用は高くなっていきます。とくに人材紹介サービスなど成果報酬型の採用手法を活用している場合、その傾向は顕著です。

人材紹介では一般的に、採用決定時に理論年収の35%程度を成果報酬として支払います。

企業規模が大きければ、その分理論年収も高くなる傾向にあるため、中途採用にかかるコストが高くなっていきます。

参考:就職みらい研究所「就職白書2019」

3.組織の活性化につながる

新卒は多くの場合、20代前半です。若い社員が入ることで、会社に新しい風を吹き込んでくれる可能性があります。多様性の観点で、社員の年齢層に偏りが無い組織の方が様々な意見を取り入れることができる点で望ましいと言えるでしょう。

また若手社員からの刺激を得た中堅社員やベテランの社員が、会社の成長に貢献することもあります。会社の雰囲気を大きく変えてくれる可能性を秘めていることはメリットと言えるでしょう。

4.企業カルチャーを継承できる

企業カルチャーを浸透させるにはそれなりの時間が必要です。中途採用の場合、カルチャーが合わず退職に繋がることも多々あります。しかし新卒の場合、1社目ということから会社に対する愛着も中途と比較すると湧きやすく、またその会社で初めて仕事の基本を学んでいくので、企業が大切にしているバリューやミッションなどを含むカルチャーが浸透しやすい傾向にあります。

カルチャーにフィットすれば、長期就業に繋がり、コア社員としてより一層活躍が見込めます。最近では実際の就業を伴う学生の長期インターンを募集している企業もありますが、カルチャーに合う 新卒を採用することも長期インターンの目的の一つです。

新卒採用で気をつけたほうがよい3つのデメリット

新卒採用 メリット

新卒採用を実施することによるメリットは大きいです。一方、採用を実現するまでには多くの注意点があります。

ここを理解しないまま新卒採用をはじめてしまうと、ミスマッチによる退職につながったり、人事のリソース不足により普段の業務に支障をきたしてしまう可能性があります。

注意するべき点を理解したうえで、新卒採用に臨みましょう。

▼注意するべきデメリット
1.採用にかかる時間が長い
2.一定の教育コストがかかる

1.採用にかかる時間が長い

新卒採用は企業説明会や面接などを含めると、1年を通して行われる採用活動です。

当然、会社説明会には時間と費用がかかります。面接も、たくさんの学生に対して複数回にわたって行われます。

その間、主業務の時間は減ってしまい、業務に支障が出る場合もあります。

2.一定の教育コストがかかる

中途採用と違い、新卒入社の社員は社会人経験がありません。社会人マナーはもちろん、業界知識やスキルはほぼ持っていません。

長い時間と労力をかけて教育をしなければならず、その分余計に人件費や時間がかかってしまいます。

集団研修を実施する場合でも、研修マニュアルを作成したり、外部講師を招待したりと、それなりの手間がかかります。活躍できるまでに多くの日数が必要です。

特定のスキルをもった社員をピンポイントで採用できない点は、新卒採用の一番のデメリットと言えます。

新卒採用と中途採用のメリット・デメリットを比較

新卒採用 メリット

中途採用のメリット・デメリットと比較して、新卒採用をみていこうと思います。新卒採用と中途採用には、下図のような違いがあります。項目ごとに比較してみましょう。

 

新卒採用

中途採用

メリット

・将来の幹部候補となる人材を獲得できる
・採用コストを抑制できる
・組織の活性化につながる
・企業カルチャーを継承できる

・即戦力を採用できる
・短時間で採用ができる

デメリット

・採用にかかる時間が長い
・一定の教育コストがかかる

・採用コストが高くなる
・すぐに転職するリスクがある

中途採用のメリットは、即戦力としての貢献が期待できる点です。すぐに現場で稼働できることは企業にとって大きなメリットでしょう。

一方、デメリットは費用と転職のリスクです。スキルが高い人を採用すればその分、採用にかかる費用は高くなります。また一度転職をした人は、転職に対するハードルが下がるため、短いスパンで再度転職をする可能性を秘めています。

中途採用と比較すると、新卒採用は時間はかかるものの、企業カルチャーの浸透や、採用コストの抑制、幹部候補の人材採用など、多くのメリットをもたらすことがわかりますね。

新卒採用をやるべき企業とは

では、実際新卒採用をやるべき会社とはどのような会社なのでしょうか。新卒採用が向いている会社のポイントをピックアップしてみました。

1.ポテンシャルを秘めた若手人材を採用したい企業

新卒人材は、今後の会社を背負う中核人材へと成長する可能性を秘めています。中途採用で優秀な人材を採用するコストを考えれば、多少時間がかかっても優秀な人材を育成する方がコストを抑えることができる可能性があります。

また新卒採用は企業規模にもよりますが、複数名採用している企業が多いです。まとまった時期に多くの人材を確保できることを考えれば、非常に効率的な採用手法とも言えます。

2.会社のカルチャーを醸成、定着させたい企業

企業文化とは、組織を1つにまとめ、社員を正しい方向に導くものです。迷ったときや困難にぶつかったときに立ち返る場所でもあります。

企業が1つの方向に向かって戦略を実行するためにも企業文化は欠かせません。 

企業文化は中途採用者よりも新卒採用者の方が浸透しやすい傾向があります。そのため、企業文化を急いで浸透させていきたいという企業は新卒採用で人を増やしていくことが向いています。

新卒採用で成果をあげている2つの企業を紹介

「オンライン化」が進み、さまざまな変化が求められている新卒採用。

今回はインターン採用を駆使し、学生エンジニアを採用したディップ株式会社様と、はじめての新卒採用ながらもリファラル、ミートアップなどで優秀な学生を採用した株式会社TBM様をお招きしたセミナーの内容を事例として紹介します。

セミナーの詳しい内容はこちら

ディップ株式会社

ディップ株式会社のWantedlyページはこちら

ディップ株式会社では、21卒の採用で、新卒エンジニア5名の採用に成功しました。一般的に100~120万ほどかかると言われているエンジニア採用で、採用単価を40万円ほどに抑えられたという成果も出ています。

おこなった施策としては、採用広報やリモートインターンがあげられます。採用広報では、オウンドメディア「Jisedai」やWantedlyのストーリーで記事を発信し、採用期間である6ヶ月間で25記事を公開しました。

リモートインターンはWantedlyで募集し、2000~3000ほどのエントリーを集めることに成功。母集団形成ができた上、学生のスクリーニングとしても機能したそうです。

株式会社TBM

株式会社TBMのWantedlyページはこちら

株式会社TBMでは21卒の新卒採用が、同社はじめての新卒採用でした。結果としては、3ヶ月間の短期間で、500名ほどの母集団形成から内定者を11名出すことができ、採用にかかったコストを全体で200万円ほどに抑えることに成功しています。

採用成功のポイントとしては、リクルーターの協力と採用広報活動があげられます。

人事担当とは別に、現場から抜擢したリクルーターが、学生の見極めや会社の魅力の訴求などのフォローを個別で行いました。その結果、内定承諾率9割と、高い内定承諾率に繋がったのだとか。

採用広報では、Wantedlyを活用し、週に2回ほどミートアップを開催。毎回20名ほどの応募があり、母集団形成に繋がったのだそうです。

以下のインタビューでは、TBMが新卒採用を始めた経緯についても触れられています。

理念への共感をエンジンに。躍進する組織の「変わるニーズと変わらない価値観」|NEXT UNICORN RECRUITING #2 TBM 舟木祐介氏
注目のスタートアップの採用、組織戦略にフォーカスする『NEXT UNICORN RECRUITING』企画。第2回はハイキャリア人材さえも惹きつける魅力の源泉や、上場に向けてさらなる成長と組織づくりに取り組むTBM社ならではの採用・組織づくりについてインタビューを実施。今回は、人事・採用領域のマネージャーを勤める舟木祐介氏にお話を伺いました。

新卒採用を成功させるために準備すること

採用 活動

新卒採用を開始する前に、現在の採用活動の進め方について間違いがないか、見直しておくのも肝心です。

たとえば、「どんな人材を採用したいのか」、「自社の何が問題だから新卒社員が必要なのか」、「いつまでに何人欲しいのか」といった細かい部分まで考えられていますか?

しっかりと体系立てて考えることで、ムダな採用費用をなくせたり、効率のよい採用ができたりするのです。

これを簡略化してしまうと思ったような効果が得られないこともありますので、ある程度時間をかけて取り組むのが理想です。

理想の採用活動の詳細については、「採用活動をはじめる時に知っておくべき基本事項|6つのステップを解説」で解説していますので、ぜひ確認してみてください。

まとめ

いかがでしたか。今回は新卒採用のメリットについてご紹介しました。

新卒採用は持続可能な強い会社・組織をつくるためにかかせない採用方法の1つです。

中長期な計画・行動が求められるため、時間のかかる人材獲得ですが、その分、将来的に企業が得られる利益は多いでしょう。メリットやデメリットを理解し、計画的に行えば、優秀な人材を獲得できる近道になるはずです。

以下に、新卒採用の最新トレンドや、新卒採用で必ず頭に入れておくべきポイントをまとめた資料を用意していますので、新卒採用の具体的な方法を知りたい方はぜひチェックしてください。

 

著者プロフィール

林裕一

HR

人材派遣会社の人事として勤務。採用単価の削減、SNSを用いたダイレクトリクルーティングなど、採用を主業務として活躍。時代に合わせた新しいシステムと昔ながらのやり方をカスタマイズし、社員の定着率を大幅に改善させる実績を持つ。

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